小学生考案ゲームに祖母投資、かわいい孫娘2人のため奔走し商品化実現。

2011/12/02 15:39 Written by Narinari.com編集部

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英国のあるおばあちゃんは孫が大好き。彼女は昨年、大雪で学校が休みになった孫娘2人が自作のボードゲームで楽しんでいるのを見てそこに加わると、そのゲームに大いなる魅力を感じ取ったという。そこで自ら資金を出して商品化することを決意。先日、ついにその目標を実現させたそうだ。

英紙デイリー・メールによると、商品化にこぎ着けたボードゲーム「Potty Ponies and Friends」を考案したのは、英南西部デボン州カロンプトンに住む小学生で、10歳のミーガン・ベイリーちゃんと8歳のアリスちゃん姉妹。大雪に見舞われた昨年12月のある日、学校に行けず1日を家で過ごすハメになった2人は、一緒に遊ぶすごろくゲーム作りを始めたという。

それはかなりの出来映えだったようで、「何回も繰り返し遊んでいた」という2人。そこへ79歳の母方のおばあちゃん、ドリーン・ジョーンズさんが現れると、楽しそうにしてる2人と一緒に楽しもうとゲームに加わった。するとおばあちゃんは「周りがキツネのフンだらけで臭いので、3マス戻る」といったマスがあるなど、彼女たちが経験した“田舎暮らし”をユーモアたっぷりに取り入れたゲームをとても楽しんだそうだ。

ゲームを終えると、「本当に面白いね」と2人を称賛したというドリーンおばあちゃん。2人の才能に感激した彼女は、せっかく生み出されたこのゲームを「成功させなくちゃ」と、大々的に売り出せないかと考えた。そのとき、手元には亡くなったおじいちゃんが遺した債券があり、ゲーム作りに費やしたほうが「いい運用になる」と判断。それを元手に地元のデザイナーにボードのデザインを頼むなど、市販化に向けて奔走した。

実はおばあちゃんのやる気は、孫娘の笑顔のためだけではなかったという。おじいちゃんを亡くして独り身になったこともあり、おばあちゃんは自分の生きがいになる何か“やるべきこと”を欲していた。そんなとき、2人が作ったボードを売り出すという目標が見つかり、社会に出て仕事をした経験もなかった彼女は、自分に刺激を与えてくれる仕事ができて嬉しかったそうだ。

孫への協力と社会参加という、2つの幸せを見出したおばあちゃんの気持ちは、次第に家族へと波及。クリスマス商戦を前に、先日ついに13.99ポンド(約1,700円)でゲームの発売を実現させると、姉妹の父エイドリアンさんやその両親もイベントに駆けつけ、販促活動を行った。そのおかげもあってゲームの売れ行きは好調で、現在も「問い合わせを受ける」状況とも。学校で安く販売を行ったという姉妹も、売り上げをチャリティーへ寄付して、社会貢献に一役買った。こうした孫2人とおばあちゃんの行動に、2人の母でドリーンさんの娘でもあるアリソンさんは「すべてがポジティブな結果になったわ」と、嬉しそうに話している。

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