兄弟3人が同じ日に心臓発作、母親の見舞いで病院にいた長男だけ助かる。

2011/12/02 04:42 Written by Narinari.com編集部

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イタリアで先日、ある3兄弟が同じ日に揃って心臓発作に襲われる出来事があった。偶然病院にいた長男は助かったものの、残念ながら山へ出かけていた次男と三男は命を落としてしまったという。

イタリア紙コリエレ・デラ・セラや英紙デイリー・テレグラフによると、不幸にも同じ日に同じ病で倒れたのはイタリア南部シチリア島で暮らしていた57歳、53歳、45歳の男性3兄弟。このうち53歳の次男と45歳の三男は、共に家族を連れて同島にあるエトナ山へピクニックに出かけていた。その途中、三男が突然心臓発作に襲われて苦しみ出し、倒れたという。

弟の異変に気付いた次男は、すぐに応急処置を施そうと三男のそばへ駆け寄ったものの、その直後に次男も「胸をおさえて」(デイリー・テレグラフ紙より)心臓発作を発症。家族の連絡により、苦しむ2人の救出に救急隊がヘリコプターで駆け付けたが、到着したときには残念ながら2人とも亡くなっている状態だった。

これとほぼ同じ頃、同島カターニアで「病院にいる母を訪ねていた」という長男。彼もまた、お見舞いの最中に心臓発作で倒れていた。ただ、長男の場合は場所が幸いし、すぐに病院の集中治療室へ運ばれ手術ができたおかげで一命を取り留めることに成功。現在はまだ集中治療室にいるものの、容態は回復傾向にあるとされている。ただ、まだ弟2人に起きた事実は知らされていないという。

今回、同じ日に同じ病に襲われた3兄弟について、長男を担当した医者も「こんな話は聞いたことがない」と驚いている様子。3人の身体状況も調査しているというこの医者は、「3人とも心臓に持病があり、それが発作に繋がったようだ」とした上で、「60歳にも達していない彼らに起きた悲運な出来事は、遺伝による要因が引き起こしたと考えてほぼ間違いない」と説明している。

強い血の繋がりを感じるにしては、あまりにも悲しい今回の出来事。弟2人が亡くなったのは残念ではあるが、長男だけでも助かったのは、せめてもの救いと言えるのかもしれない。

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