中田英寿氏が被災地にプレゼント、「タンタンの冒険」鑑賞券2,000枚贈る。

2011/11/28 00:49 Written by Narinari.com編集部

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スティーヴン・スピルバーグ監督最新作「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」(12月1日公開)のチャリティー試写会が11月27日に都内で行われ、サッカー元日本代表で、現在は一般財団法人「TAKEACTION FOUNDATION」代表理事を務める中田英寿氏らが登壇した。

東日本大震災で被災した中学生、高校生を宮城や福島などから200人招待して行われたこの日の試写会。中田氏は「前からこの作品は見たいと思っていた」そうで、「僕も世界中を飛び回って、いろんな経験をしてきました。ただここまではちゃめちゃではなかったですけど(笑)」と感想をコメント。また、「映画の中でハドック船長も言っていましたけど、いろいろ大変な事があっても、勇気を持ってそれを乗り越えていくことは大切なことだと思います。面白さの中にも教訓があって非常に楽しめる作品でした」と、期待を裏切らない内容にご満悦の様子だ。

また、中田氏は被災地の子どもたちに、「タンタンの冒険」の劇場鑑賞券2,000枚をクリスマスプレゼントとして贈ることを発表。これは中田氏が子どもたちを映画館に呼ぶことができないかと思い相談してみたところ、この提案にスピルバーグ、ピーター・ジャクソン、ベルギー大使館、アメリカ大使館、ニュージーランド大使館が賛同し、実現する運びになったという。

このクリスマスプレゼント企画について中田氏は「僕自身、被災地に行った時、何か出来ないかと思ってずっと考えていました。僕は毎年クリスマスに友達にプレゼントをあげるのですが、やっぱり何かもらうということは嬉しいと思うので、発案しました」と意図を説明。「今年は、東日本大震災があったりして、いつもよりプレゼントをあげたりもらったりすることが難しいのではと思ったんです。そこで誰でも楽しめるものが良いんじゃないか」と思い同作を選んだそうで、「『タンタンの冒険』は誰もが楽しめる作品で、今の社会で生きていく人たちへの色んなメッセージが込められているので、クリスマス(楽しめる作品として)にも相応しいと思います」と語った。

そして、会場に招待された中高生に向けては、「最終的には自分の行動によってしか物事は実現しないので、例えば海外に行って勉強してみたり、いろいろ経験してみることが大事だと強く思います。僕も海外に行ったり、日本中を回っていますが、自分の行動でしか得られないものはあるので、若い世代の人にもいっぱい経験していってほしいですね」とメッセージを贈った。

また、この日の試写会にはスピルバーグ監督から「私も世界中の人々と同様に衝撃と悲しみに襲われました。この3月に起きた津波と地震の映像を目にしたからです。当時の映像や災害後の出来事を今も忘れられません。だから今日はとても光栄です。皆さんが東京に来て『タンタンの冒険』を見てくれて、うれしいです。津波と地震を生き抜いた皆さんはある意味タンタンと似ています。彼は希望と未来のシンボルと言えるからです。ぜひ、映画を楽しんでください」、ピーター・ジャクソンから「現在ホビットの国、ニュージーランドにいます。少し離れたクライストチャーチで、今年2月22日に大地震が起きました。最初に駆けつけてくれたのは、日本からの国際緊急救助隊だったのです。その直後に日本も震災に遭うとは、誰も想像していませんでした。皆さんの復興を心より祈っています」とのビデオメッセージが届けられた。

「タンタンの冒険」は、世界中を飛び回り、スリルと興奮に満ちた冒険を最高に面白い記事にまとめ上げる少年記者タンタンと、相棒の勇敢な白いフォックステリアのスノーウィが主人公の物語。ベルギーで生まれた原作の同名コミックは世界80か国語で翻訳され、2億部以上を売り上げている。今回の映画化は構想30年、スピルバーグ監督初の3D作品として注目を集めており、日本では12月1日より全国超拡大ロードショー。

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