中国に“アニメ部屋”のホテル、牢屋式&看護室式などテーマは20以上。

2011/11/27 14:40 Written by Narinari.com編集部

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1週間ほど前、中国の安徽省に一風変わったホテルが誕生した。若者をターゲットに作られたこのホテル「海綿情趣旅店」は、20代の若い女性がオーナーを務めており、それぞれの客室がテーマごとにデザインされているのが特徴。中には“日本式”や“アニメ式”など、日本人の興味を引きそうな客室も用意されている。 

このホテルがあるのは安徽省の合肥市。公式サイトやホテルの新浪微博(中国版ツイッター)によると、テーマごとにデザインされた客室は、“牢屋式”や“看護室式”“学生寮式”“公共バス式”など、その種類は20以上ある。また、“牢屋式”には手錠や鎖、“看護室式”には白衣や注射器というように、室内にはそれぞれのイメージに沿った小道具も用意されているようだ。

これら客室の中でひときわ日本人の関心を呼びそうなのが“日本式”と“アニメ式”の客室。“日本式”は中国人にとっての日本のイメージを凝縮したような作りになっており、床には畳が敷かれ、ベッドではなく敷布団タイプの寝具が用意されている。壁には日本の銭湯のような富士山と桜のイメージ。作りはいたってシンプルであるものの、“日本式”と言われれば確かにそのような印象を抱く客室となっている。

また、“アニメ式”は著作権などの問題が気になるものの、スタジオジブリの映画「ハウルの動く城」のようなイラストが壁一面に描かれた部屋のほか、「ドラゴンボール」「らんま1/2」といった中国でも人気の日本アニメがテーマの部屋では、キャラクターのフィギュアが置かれていたり、壁に漫画から抜粋された一部のコマが印刷されている。圧巻は「ドラえもん」をテーマにした“のび太の部屋”で、ドラえもんが寝るための押し入れやのび太の机をレイアウトするとともに、ドラえもんの人形が鎮座。何か悩みごとを抱えているならば、この客室に宿泊してドラえもんに泣き付くというのもありかもしれない。

中国紙晨網新聞などによると、ホテルのオーナーは1987年生まれの賀さん。彼女は家族の同意を得て持家を売り、そのお金と借金でホテルを開業したそうだ。そのため、今は家族ともども借家暮らしだというが、それでも彼女は「(ホテルを開業するために)いろいろと考えました。今の若い人のストレスは本当に大きい。彼らが少しでもリラックスできるような場所になれば」(晨網新聞より)と話し、まずはブランドを確立して「将来的にはチェーン展開することが夢」だという。

なお、このホテルの宿泊料金だが、客室のタイプによって異なるものの、今のところ圧倒的に不人気の“牢屋式”に限っては、キャンペーン価格の128元(約1,500円)で泊まれるとのことだ。

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