「ヘビだ!」いたずらが悲劇生む、中国の中学校で女の子が大きな衝撃。

2011/11/24 01:55 Written by Narinari.com編集部

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ベルトやヒモなどの細長い物を使って「ヘビだ!」と相手を驚かすいたずら。男性なら子どもの頃、女の子相手に一度くらいはやったことがあるかもしれない。しかし、この古典的ないたずらが引き金となり、取り返しのつかない問題になったケースを中国メディアが伝えている。ある女の子はこのいたずらが原因で統合失調症になってしまったという。

中国メディア南方網などによると、この一件は広東省恵州市にある大亜湾金澳中英文学校でのこと。10月18日の夜、中学1年生の男子生徒・阿豪くん(仮名)は、自習を終えて友人と共に寮へ戻るところだった女子生徒の阿雨さん(仮名)に向かって、暗闇から突然「ヘビだ!」と、ベルトを投げるいたずらを仕掛けた。

これに驚いた阿雨さんはその場で卒倒。すぐに病院に運ばれたものの、彼女はあまりのショックから統合失調症という重症を負うことになってしまう。

阿豪くんにとっては単純ないたずらだったが、阿雨さんが大きなショックを受けたのにはいくつか理由があった。彼女の母親の話によれば、阿雨さんは東北人でそれまでヘビに触れる機会が全くなかったことに加え、テレビで観ただけでも逃げてしまうほどの大のヘビ嫌い。さらにたまたまこの一件の前日に学校で本物のヘビを目撃し、母親に「学校に行きたくない」と漏らしていたという偶然も重なっていた。

しかし、たとえ阿豪くんがいたずら程度の軽い気持ちだったとしても、愛娘に重症を負わされた両親の怒りは収まらない。事件後1か月近く過ぎた現在も阿雨さんの症状は改善せず、学校側が遠隔地で働く阿豪くんの両親を呼ぶことを頑なに拒絶していることなどから、ついに学校側の責任問題を追及し、損害賠償として40万元(約480万円)を請求した。

この賠償請求に対して学校の副校長は、阿雨さんの症状は阿豪くんのいたずらが招いたと関連性を認めた上で、すでに阿雨さんの生活費として9,000元(約11万円)以上を支払っているため「(後遺症が残らない場合は)40万元は高過ぎる」として支払いを拒否。ただ、仮に阿雨さんの症状が今後も良くならず、後遺症が残るならば「40万元では足りない」とも語り、基本的に様子見の態度を貫いている状態だ。

なぜ学校側が当事者の阿豪くんの両親を呼び出さないかについては明かされていないが、阿豪くんの両親が“権力者”であるとの噂もささやかれている。そのため、双方が納得のいく形で問題解決に至るまでには、まだまだ時間がかかりそうだという。

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