姿消した猫が3,000キロ移動、引っ越し先を飛び出し前の家にひょっこり。

2011/11/14 11:54 Written by Narinari.com編集部

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オーストラリアに住むシェリー・ゲールさんと夫のアンドレさんは今年5月、昨春まで住んでいた家に引っ越して来た夫婦から、驚きの連絡を受けたという。それは、シェリーさんの家から消えた愛猫が姿を現したかもしれないというものだった。

豪紙ノーザンテリトリー・ニュースやダンカン・クロニクルによると、オーストラリア北部ベリースプリングスに住むシェリーさんと夫のアンドレさんは昨年3月、飼い猫のジェシーを連れて、アンガーラの街からこの地へ引っ越してきた。オーストラリア中部の南端に位置するアンガーラから、北端にあるベリースプリングスまではおよそ3,000キロ。その遠さから、彼女はほかに飼っていた2匹の猫をゲールさん夫婦の後にアンガーラの家に入る夫婦に譲り、ジェシーだけを連れてきたそうだ。

引っ越して2週間、ジェシーも慣れない土地での生活に「落ち着いたと思っていた」というシェリーさん。ところがその直後、ジェシーの行方が分からなくなったという。一向に姿が見つからないまま時は流れ、気が付けばそのまま1年以上が経過。ところが、今年5月に驚きの連絡がもたらされた。

連絡をしてきたのは、前に住んでいたアンガーラの家に引っ越して来た夫婦。その直前、夫婦は引き取った2匹の猫が、見慣れない猫と一緒に遊んでいるのを見かけ、「おかしな感じがした」と思ったという。

あまりに仲良さそうに振る舞う3匹の姿に、見慣れない猫が「野良猫ではないと思った」という夫婦は、その猫の写真を撮ってシェリーさんに連絡を入れた。すると、写真を見た彼女も「ジェシーに間違いないわ」と認め、愛猫が1年かけて3,000キロの道のりを移動したことが発覚。この事実に、シェリーさんも「どう説明したら良いのか」と、愛猫の帰巣本能に驚いているそうだ。

ジェシーはもともと「車に乗るのが苦手」だったそうで、シェリーさんはアンガーラまで「歩いたと思う」と推測。砂漠地帯が広がるオーストラリア中央部を縦断し、1年かけて北端から南端まで歩き続けたのではと、ジェシーは飼い主すら信じられない行動を取ったと見られている。現在はアンガーラの家にジェシーも引き取られ、3匹一緒に仲良く暮らしているそうで、ジェシーにとっては新たな土地での生活よりも、アンガーラでの慣れた生活の方がどうしても諦められなかったのかもしれない。

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