生放送中に同僚が高額当せん、抽選を見守ったキャスター2人が大興奮。

2011/11/05 08:45 Written by Narinari.com編集部

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高額当せんの夢を求め、世界中で楽しまれている宝くじ。愛好者のほとんどが毎回がっくりしている一方で、必ずその夢を掴む人も現れているから止められない人も多いだろう。先日、カナダのあるニュース番組は、子ども病院のチャリティー宝くじ抽選の模様を放送中に、思わぬ興奮を伝える事態になった。なぜなら、1等に選ばれて読み挙げられた当せん者の名前が、スタジオで見守るキャスター2人のよく知る同僚だったからだ。

突然の盛り上がりを視聴者に伝えたのは、バンクーバーに拠点を置くカナダ放送局Global BC(CHAN-DT)で、10月31日に放送されたニュース番組。この日、番組では午前11時から子ども病院チャリティー宝くじの抽選発表の模様を生放送した。この宝くじは「収益の100%を小児科医療の研究資金にする」(CHAN-DTより)ため毎年販売されており、賞の中身もかなり豪華。その多くが現金か、車などの現物を選べるようになっており、1等当せん者は現金で200万カナダドル(約1億5,000万円)を受け取るか、250万カナダドル(約1億9,000万円)相当の家など、都市部や郊外に用意された複数候補の住宅から1つを選ぶ仕組みだ。

その抽選の模様は、放送局がYouTubeに動画(//www.youtube.com/watch?v=kvPbz9wyycA)を公開している。天気予報のコーナーが終わり、抽選会場にカメラが切り替わると、女性リポーターと病院のチャリティー関係者が登場。1分程度収益の活用法などを紹介した後、用意された大きなケースから抽選が行われる。ケースの中にはくじ番号と購入した人の名前、居住地域の書かれたカードがすべて入っており、この中から1枚を引いて、その場で1等の当せん者を発表する形式だ。

そしてカードを引く係員がくじを1枚選び、抽選を行うと、手渡されたチャリティー関係者は即座にくじ番号と「ポート・ムーディー(※カナダ・ブリティッシュコロンビア州の都市)のベリー・デリニー」との名前を読み上げる。すると、抽選を見守っていた女性キャスターから「ベリー・ディレーじゃない?」とスタジオから聞き返し、リポーターは「ノー、ノー」と否定。ところが、念の為リポーターがもう1度カードを見返し、「ベリー・ディレー、ディレーね」と名前の読み間違えが分かると、さらに女性キャスターは名前のスペルを要求し、「Deley」と明かされると女性キャスターは興奮してしまった。その名前はこの放送局でスポーツキャスターを務め、司会の2人がよく知る同僚だったからだ。

生放送中にも関わらず、同僚の当せんに舞い上がる司会の2人はテーブルの下から電話機を取り出すと、男性キャスターがすぐにディレーさんの携帯電話に連絡。番組はすぐに彼の喜びを伝えるコーナーへと変わり、司会者2人と彼とのやり取りが始まった。この日は休みで買い物に出かけ、抽選の様子を見ていなかったというディレーさんは、スタジオの異様な盛り上がりに「本気で言ってるのか?」と返し、最初は男性キャスターの言葉を信じていない。

ディレーさんは7年前に自身の娘が白血病の治療を受けたことから、病院をサポートする意味で今回の宝くじを買ったという。抽選の模様を放送したテレビ局の関係者という点を意識してか、彼が当せんして「これは怪しい……ってみんな思うんだろうね」とも語っているが、その後は事態を飲み込み、素直に喜んでいたようだ。

賞金と家のどちらを選ぶかは「時間が欲しい」と話したディレーさん。ちなみに、この宝くじの1等当せん確率は推定「28万8,000分の1」と、日本のジャンボ宝くじ1等の「1,000万分の1」に比べればかなり“当たりやすい”ものだったそうだ。

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