米海岸に謎の“巨大レゴマン”、2007年オランダ&2008年英国にも出現。

2011/10/28 05:49 Written by Narinari.com編集部

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先日、米フロリダ州の海岸で、巨大なレゴ人形のような謎の人形が発見された。それは体長約2.4メートル、重さ約45キロもあり、胸の部分には「NO REAL THAN YOU ARE」と、やはり謎めいたメッセージが書かれている。

米地方紙サラソタ・ヘラルドトリビューンや米放送局ABCなどによると、この人形が見つかったのは10月25日朝7時ごろのこと。フロリダ州シエスタキーのビーチを散歩していたジェフ・ハインドマンさんはこの日、浜辺で波に洗われている大きな人形を見つけた。「ボートの船体に使われているようなファイバーグラス」で出来ているという巨大な人形は、レゴ人形のような可愛らしい出で立ち。胸に書かれた謎のメッセージのほか、背中には「8」の背番号に「イーゴ・レオナード」との名前があった。

大きさもさることながら、カラーリングも顔が黄色、胴体は緑、足は赤と目立つ色が使われているだけに、ハインドマンさんが気が付いた直後から、辺りにはすぐに人が集まってきたという。コミカルな姿ながら、得体のしれない不気味さも併せ持つ大きな人形を巡り、人々は「ボートから落ちたおもちゃか」「(10月15日にフロリダ州ウィンターヘブンにオープンした)レゴランドの宣伝か」など、その真意を探り合ったそうだ。

実はこの人形、海岸で人目にさらされたのは今回が初めてではなく、知る人の間では通称“レゴマン”と呼ばれている。オランダ人アーティストのイーゴ・レオナードさんによって生み出された“レゴマン”は、2007年にオランダ、2008年に英国の海岸で発見され、そのたびに話題となった。その様子はYouTubeにも複数の動画が投稿されているほか、レオナードさんの公式サイト上でも「旅行」として紹介されている。

サイト内の自己紹介は“レゴマン”が語っているような形で書かれ、「あなたの世界や考えを知り、学ぶためにここにいる」と漂流(?)の理由を説明。さまざまな人たちと友だちになるべく、海を利用して世界への“旅”に出ているようだ。

ちなみに10月27日現在、サイト内で紹介されているのは“英国旅行”の様子までで、今回のフロリダ“旅行”にレオナードさんが関係しているのかはハッキリとはわからない。しかし、サイト内に設けられた掲示板には、早くも米国のファンと思われる人たちから「米国へようこそ」との書き込みも並んでいる。

そんな“レゴマン”は、今回の米国では拾得物として回収されてしまい、現在は警察がホテル代わりに。90日間保管して持ち主が現れない場合は、最初に拾ったハインドマンさんに引き渡される予定で、彼はその場合「eBayに出品する」としている。ただ、全米で大きな注目を集めているとあって、地元観光局や商工会議所が「ビーチの公式な親善大使にしたい」と、引き取りを希望しているとも。こうした声に、警察も「私たちも地域で共有してもらいたいので、選択肢を検討中」と話しており、“レゴマン”の処遇も気になるところだ。

果たして米国で活躍の場を見つけることになるのか、今後の動向も楽しみな“レゴマン”。ちなみに、本家レゴランドのスポークスマンは「“レゴマン”は偽物であり、レゴランド及び関係企業は支持しない」との見解を発表したという。

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