増税1年で“禁煙”どうなった? 「イライラ」などで6割以上が失敗。

2011/09/27 19:01 Written by Narinari.com編集部

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1箱110円〜140円程度と、過去最大の値上げ幅となった昨年10月1日のたばこ増税から早1年。これに合わせファイザーは、昨年の増税前に全国の喫煙者に実施した「日本全国の“ニコチン依存度チェック”2010」の回答者を対象に、この1年間の状況について追加調査を実施した。

昨年の調査では「10月からのたばこ税増税に併せて実施されるたばこの値上げをきっかけに、禁煙に挑戦しますか?」との質問に、53.3%の喫煙者が「はい」と回答。多くの喫煙者が増税をきっかけに禁煙を考えていたが、1年間が経過した現在、どの程度の人が実際に禁煙に挑戦し、成功したのかを探った。

まず、全回答者(6,713人)に現在の喫煙状況をたずねたところ、「吸っていない(=禁煙成功)」は907人、「吸っている(=禁煙していない、禁煙に失敗)」は5,806人に。そこで「吸っている」人に「昨年10月のタバコ税増税に併せて実施されたタバコの値上げ以降に、禁煙に挑戦しましたか?」と質問したところ、24.9%(1,448人)が「はい」と回答した。

つまり、禁煙に挑戦したのは、現在「吸っていない」907人と、「挑戦したけど今は吸っている」1,448人の計2,355人(全体の35.1%)。そして、禁煙成功率は38.5%(2,355人中の907人)にとどまり、約6割以上は失敗していることになる。

では、具体的にどのような禁煙失敗者は、どのような方法で挑戦していたのだろうか。トップは「自分の意志のみ」(59.2%)で、これに禁煙グッズ(離煙パイプや電子タバコなど)」(20.0%)、「飲食物(飴、ガム、缶コーヒーなど)で紛らわした」(15.4%)が続いた。どうやら手軽な方法で禁煙に挑戦し、失敗した喫煙者が多いようだ。

また、禁煙の失敗理由として最も多かったのは、「禁煙中のイライラに耐えられなかったから」(47.3%)が1位に。次いで「ストレスを解消したかったから」(38.5%)、「本気でやめたいと思っていなかったから」(25.7%)、「飲み会などでつい吸ってしまったから」(22.8%)、「自分の周りに喫煙者が多かったから」(20.3%)と続いている。

最後に、現在の喫煙者(5,806人)に「今後、どのようなきっかけがあったら禁煙しようと思いますか?」と質問。その結果、「健康を損ねたら」(54.7%)、「さらにタバコの価格が上がったら」(53.3%)が半数以上を占めた。また、「さらにタバコの価格が上がったら」と回答した喫煙者に、「いくら位になれば禁煙しようと思うか」をたずねたところ、上から順に「500円位」(46.1%)、「600円位」(23.1%)、「1,000円位」(11.1%)、「700円位」(8.3%)との結果になっている。

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