前輪なき自転車で街を疾走、“自分への挑戦”でウィリー走行をマスター。

2011/09/27 14:27 Written by Narinari.com編集部

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オートバイや自転車で前輪のみを浮かして走行することをウィリーと呼ぶが、先日、中国・広東省東莞市では、前輪のない自転車をウィリー状態で軽快に操る男性の動画がネットにアップロードされ話題を呼んでいる。危険な運転ながら、後部に備え付けられたスピーカーから音楽を響かせて疾走するその姿は、実際に目撃した人たちを驚かせていたようだ。

中国のネットユーザーから“単車帝”(直訳すれば自転車皇帝)と親しみを込めて呼ばれているこの男性は、雲南省出身の李友勤さん(24歳)。彼の存在が初めて確認されたのは今年3月のことで、珠海市金湾区の紅旗大街を前輪のない自転車でウィリー走行している姿が目撃され、その様子を撮影した映像が動画サイト「youku」で一気に注目を集めることになった。長さにすれば1分程度の動画だが、再生回数は数日のうちに18万回を超え、ブログや微博(中国版ツイッター)などにも次々と転載。瞬く間に全国で知られるところになった。(※YouTubeには9月に投稿され、欧米のブログメディアなどでも話題に。「weird chinese unicycle」//www.youtube.com/watch?v=lBTAD5K1WBg)

李さんは、16歳のときに自転車で中国4省を巡るほどの自転車好き。そしていつしか「自分への挑戦」と、前輪を外してウィリー走行を練習するようになった。以降、毎日3時間、1か月ほどの練習を経てウィリーを自由自在に操れるようになると公道へ進出。自転車の後部にスピーカーを装着し、音楽を流しながら省内のあちこちを走り回るようになったそうだ。なお、音楽を流しているのは一定のリズムの音楽を流していると走行しやすくなるのと、前を走る自動車のドライバーに存在を知らせることで危険回避ができるためだという。

気になるのは、中国といえども、李さんのようにウィリーで堂々と公道を走行して良いのかどうかだが、この点についてはネットユーザーからは疑問の声が上がっている。また、動画には「危険過ぎる」として李さんにウィリーを止めるようアドバイスするコメントも多い。

もちろん、交通警察は市民に真似をしないよう呼び掛けるとともに、公道で同様の行為を発見すれば直ちに摘発すると断言している。しかし、李さん自身はウィリーをやめるつもりはないそうだ。

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