仲良しご近所さん49人で旅行、数人で行く計画が「私も」「俺も」と続々。

2011/09/26 14:07 Written by Narinari.com編集部

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これも時代の流れというものなのか、昨今は近所付き合いが希薄と感じている人は多いことだろう。隣人がどのような人なのかよく分からないというケースも決して珍しい話ではないが、そうした環境とは正反対とも言える“仲良しな住民たち”が英国で暮らしている。先日、一部の住民が旅行を計画したところ、話を聞いたほかの住民からも「私も行きたい」「俺も俺も」と続々と参加希望が集まり、結局、総勢49人の大人数でスペインへの旅行に出かけたそうだ。

英放送局BBCや英紙デイリー・メールなどによると、一緒に旅行に出かけたのは英南西部の街ハーバーフォードウエストのコロネーション通り沿いで暮らす住民グループ。旅行が企画されたきっかけは今から1年前、近所の数人がバーベキューを楽しんでいたときに、メンバーの1人が「一緒に旅行へ行こうよ」(デイリー・メール紙より)と提案したことだった。これにその場に居た48歳のポール・ジョンさんも「素晴らしいアイデアだ」と賛同し、仲良し6〜7人のグループで行こうと旅行の計画を練り始めた。

ところが、「みんな子どもの頃から住んでいるので、近所の人は長い友人関係」(BBCより)が築かれているこのコミュニティ。ジョンさんたちの計画は、あれよあれよと周りに知られていった。すると、ジョンさんのもとに「私たちも行きたい」と参加を希望する家族が次々に現れ、数人で行くはずだった旅行計画は、いつの間にか総勢49人の団体に。そして結局ジョンさんがまとめ役となり、街の旅行代理店に予約を申し込むこととなった。

この予約に、代理店も「今まで受けた中で最も大人数」(デイリー・メール紙より)とビックリしていたそう。それでもスペインのリゾート地イビサ島のホテルに予約が取れると3か月の赤ちゃんから60歳の大人が混ざったご近所さんご一行は、8月末から全員がしっかり休みを取って準備万端。そして悪天候が続く英国から、1週間の予定で夏の陽射しが降り注ぐイビサ島へ出発したという。

これだけの大人数に関わらず、普段からお互いの人となりが分かってるだけあって、イビサ島での時間は全員思い思いに過ごせたとのこと。時には一緒にボートで楽しみ、散歩に行きたいという夫婦がいれば、ほかの大人が子どもの世話を買って出て2人を行かせるなどチームワークも抜群で、日頃から築かれていた信頼と寛容の間柄が、旅行の楽しみを高め合う方向にうまく機能した格好だ。

そして、49人の一行は9月5日に無事帰国。旅行先での問題は「日焼けと二日酔いだけ」とジョンさんが語ったように、全員が充実した夏休みを過ごせたようだ。住民たちはよほど今回の旅行が楽しかったようで、早くも「来年また皆で行こう」と計画を立て始めているという。

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