運転席窓から出たのは誰の足? 走行するタクシーの写真巡り中国で物議。

2011/09/20 07:19 Written by Narinari.com編集部

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先日、走行しているタクシーの運転席窓から足が投げ出されている写真が中国のネットに流出し、物議を醸すという一件があった。普通に考えればあり得ない光景で、もし本当に足が出ていたのだとしたら、どのような状況かはともかく危険な運転であることには違いない。そのため、ネットではこの足の“主”を探す活動が始まった。

中国メディア塞北新聞などによると、この写真がネットで確認されたのは9月13日夜のこと。写真には高速道路を走る黄色いタクシーの運転席窓から、白いソックスを履いた男性と思しき左足が投げ出されており、足先がミラーの上に載せられている様子が写っていた。

写真を見たネットユーザーからはさまざまな意見が飛び出したが、事態は次第に“犯人捜し”の様相へ。また、写真の足がドライバーのものだと仮定すると、少なくとも左足はV字開脚のように高く上げた姿勢で運転せねばならず、それは無理と判断したネットユーザーからは「後部座席の客の足だろう」とドライバーを擁護する声も多く出るようになった。

この騒ぎを受けて動いたのが重慶の地元メディアだ。タクシーのナンバープレートをタクシー会社に照会し、ドライバーの趙という男性を探し当てた。するとこのドライバーは「どうしてこれが私の足なんですか!」と強く否定。タクシー会社が趙さんの過去を調べたところ、彼はこの3年間にわたり、一切の交通違反を犯していない優秀なドライバーであることも判明した。

趙さん曰く「これは酔った客の仕業です」。この客は運転中に突然、後部座席から足を投げ出してきたそうで、趙さんが止めるようお願いしたものの聞き入れてもらえず、仕方なく車を脇に止めて再度説得したところ、やっと足を収めてくれたそうだ。そのとき客は「(足を出すのが)好きなんだよ」と呟いていたという。

しかし、念のためタクシー会社は趙さんの発言が事実かどうかを確かめるため、写真と同じような態勢で運転できるかを実験。結果、この態勢での運転はとても難しく、趙さんが足を車外に投げ出すのは無理だと判明した。また、同じく後部座席からも試してみたところこちらは大当たり。足の角度的にもピッタリはまったようで、「これで私でないことがわかったでしょう」と、趙さんはホッと胸をなで下ろしたという。

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