映画に影響で? ノアの方舟建造、終末論信じた中国人が出航に備える。

2011/09/15 13:35 Written by Narinari.com編集部

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2009年に公開された映画「2012」(ローランド・エメリッヒ監督)。古代マヤ人が予言した“2012年世界滅亡説”に基づいて製作されたSF映画だが、米国をはじめ、世界各国で上映され大きな話題を呼んだのは記憶に新しいところだ。中国でも「2012」は当時の最高興行収入記録を塗り替えるほどの大ヒットを記録したが、この映画によほどの衝撃を受けたのか、実際に“ノアの方舟”を建造している人物の存在が確認され、話題を呼んでいる。

中国紙羊城晩報などによると、“ノアの方舟”を建造しているのは河南省ラク河市で暮らす一般市民のAさん。彼に関する詳細な情報は明らかにされていないが、“ノアの方舟”の建造を指示した同氏曰く「(2012年世界滅亡説を)あなたが信じるか信じないかは関係ない。私は信じているのです!」とのことで、地元メディアは「彼は世界が2012年に破滅すると盲信している」と紹介している。

気になるのはそこまで世界滅亡説を信じ込んだAさんが建造している“ノアの方舟”とは一体どのような船なのか? だが、それは巨大なドラム缶のようなオイル・タンクを使って造られた長さ8メートル、直径約2.5メートルの鋼鉄船。排気口や吸気口が備え付けられているだけでなく、道路を走れるようタイヤを装着できる設計になっている。

実際に現場で建造を進める作業員の話では「大洪水があったら、船は上半分だけ浮かぶようになっている」と説明。また、水陸両用であることがこの“ノアの方舟”の売りであるようだ。今後はエアコンや空気圧縮機、発電機、料理器具なども設置するそうで、現在までにかかった費用2万元(約24万円)をさらに越える見込みだという。

何を信じるかは人それぞれ。映画「2012」の中では、ノアの方舟が中国で建造されている設定になっているが、果たしてAさんの“ノアの方舟”が出航する機会は訪れるのだろうか。

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