肺の中から錆びた刺しゅう針、20数年間も気が付かなかった中国の男性。

2011/09/09 14:32 Written by Narinari.com編集部

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頭にナイフが刺さったまま……眼の近くに箸が刺さったまま……など、明らかに不自然な状態なのに当人は気が付いていないという、人体にまつわる不思議な話が数多く報告されている中国。そんな中国でこのたび、肺の中に刺しゅう針が入り込んでいることに20数年間も気付かなかった男性の話が伝えられている。

中国紙光明日報や鳳凰網などによると、この男性は福建省アモイ市で暮らす26歳の胡さん。8月15日、胸の痛みを感じた胡さんが地元の厦門大学附属第一病院で診察を受けたところ、この事実が発覚したそうだ。

胡さんを診た医師は当初、胸の痛みの原因は「筋肉の傷」と考えていた。しかし、念のためCT検査を実施。すると、肺のあたりに細長い異物を確認し、安全のために異物の摘出手術を行うことにした。

手術はそれほど大がかりなものではなく、わずか20分程度で終了。ところが、摘出されたモノを見て胡さんも医師もビックリしてしまった。その異物は、針穴のついた4〜5センチの刺しゅう針だったのだ。また、刺しゅう針がすでに錆びついている状況からして、最近肺に入り込んだのではなく、かなり以前から体内にあったこともわかった。

気になるのは、いつどこで肺に刺しゅう針が入ったのかだが、胡さん自身は思い当たる節がまったくないという。ただ、医師は「胡さんが生まれて間もない頃に、針が肺に刺さったのでは」と推測。「家族の誰かが裁縫をした際、刺しゅう針をきちんと片付けていなかったために刺さったのかもしれない」と話し、「赤ん坊は泣いても不思議ではないから、家族は針が刺さったこと自体に気付かなかったのだろう」と見ている。

この推測が正しいかどうかは判断のしようがないが、救いなのは胡さんがこれまで何ごともなかったこと。病院の関係者は「もし針が血管や心臓を刺していたら非常に危なかった」と話し、刺しゅう針を肺に潜ませながら、20年以上も健康な生活が送れていたことに驚いている。

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