公園で“1ドルジョーク”売る男、毎日スターバックスで新作ネタ作り。

2011/09/08 15:32 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


昔から「笑う門には福来る」と言われるように、日ごろから暗い顔をしているよりも、笑顔を保っているほうが人を引き寄せ、何ごとも好転しやすくなるもの。仕事を見つけられずに困っていた26歳の米国人男性も、笑いによって“福”を掴もうとしている1人だ。彼は今年4月から、ニューヨークのセントラルパークで自分のジョークを1ドル(約80円)で提供する商売を始めたところ、これがなかなかの評判になっているという。

この仕事を始めたのは、現在はコメディアンとして修業中というジェイソン・シュナイダーさん。2007年にペンシルバニア大学を卒業した彼は、「コメディライターの仕事」(米紙フィラデルフィア・デイリーニュースより)を求めてニューヨークへやって来た。そして、米放送局CNNや米誌タイムなどを抱えるタイム・ワーナー社や、ケーブルテレビ局の就職試験を受けるも残念ながら不合格。結局「仕事を得られなかった」(米紙ニューヨーク・デイリーニュースより)彼は、短期のアルバイトを繰り返しながらこれまでを過ごしていた。

そんなシュナイダーさんが4月から始めたのが、セントラルパークにいる人たちに笑いを1ドルで提供する商売だ。手作りの宣伝プラカードを作り、お客さんを相手に自分で考えたアメリカンジョークの数々をぶつけていくと、わずか6時間で「140ドル(約1万1,000円)」を稼げてしまった。これでやっていける自信を掴んだ彼は、この“1ドルジョーク”を「続けていこう」と決意したという。

「ほぼ毎日パークにいる」というシュナイダーさんは、いま、やっと見つけた自分の仕事に対して真摯に取り組んでいるようだ。日曜日以外は「朝6時から4時間」(英紙デイリー・メールより)必ずスターバックスに足を運び、黙々と新作のネタ作りに没頭。いつも「20くらいのジョーク」(ニューヨーク・デイリーニュース紙より)を生み出して、昼間はセントラルパークに立つという。

1ドルとはいえお金のやり取りが発生すれば、お客さんの目もシビアになるもの。始めた当初は返金を要求されることもしばしばだったといい、そうした積み重ねもさらにネタに磨きをかけたようだ。

1回で15ものジョークを連発することもあるなどサービス精神も旺盛で、中には「彼はコメディクラブで見るよりもずっと面白い」と絶賛してくれるお客さんもいるという。こうして平日は平均80ドル(約6,200円)、週末や休日になるとそれ以上稼げるようになったそうだ。

昼は路上で“笑い”の実力を磨くシュナイダーさんは、夜はさらにクラブのショーにも出演し、コメディアンとしての修行を続ける毎日。いまはまだ成功を夢見る立場だが、いつかさらに多くの人の笑いを引き出せる存在になって、自分も大笑いできるくらいの福を掴んで欲しいものだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.