自由なキャスターに番組混乱、タランチュラからほかの出演者逃げ惑う。

2011/09/07 17:00 Written by Narinari.com編集部

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事件やその日の話題を客観的に、冷静に報道するのがニュース番組というもの。視聴者に出来る限りの情報を伝えるため、出演者・スタッフは綿密な打ち合わせをして秒刻みで番組を進行し、しかも緊急の情報が入ったら即対応をしなくてはならない。さぞ、どの放送局でも緊張感に包まれる中で放送に臨んでいるはずと思いきや、米国のある放送局では、男性キャスターが紹介したタランチュラを手にしたまま番組を進行するというお茶目な仕切りを披露。おかげでその後の天気予報コーナーがグダグダになるなど、ほかの出演者が仕事に打ち込めず、別の意味で視聴者に緊張感を伝えてしまったそうだ。

問題の(?)シーンは、インディアナ州の米放送局FOX系列WXIN-TVで9月1日朝に放送されたニュース番組。この日の番組終盤、専門家を交えて「外来種の生物を紹介」(英ニュースサイトAsylumより)するコーナーがあり、スタジオにはタランチュラや小さなヘビなどの動物が登場していた。同番組キャスターのレイ・コートパシー氏は、これらの生き物を前にしても恐がらないどころか、むしろ手に乗せて堂々と情報を伝えるなど終始楽しんでいたという。

しかしその後、自らの恐怖心のなさを自慢するかのように、まるでバラエティのような番組進行で周囲を混乱に陥れてしまった。その様子を見られるのが、9月1日付でYouTubeに投稿された「Local News Arachnophobia」(//www.youtube.com/watch?v=MYBpYC_QCMg)という動画。生き物を紹介するコーナーを終え、コートパシー氏が天気予報コーナーを担当するジム・オブライエン氏へマイクを渡すところから動画は始まる。

カメラが切り替わった冒頭から、明らかに顔を引きつらせ、怖がっている様子のオブライエン氏。どうやらタランチュラを手にしたコートパシー氏が、嫌がる彼をからかっているようだ。ひとまず警戒しながらも、周辺の気象概況を伝え始めたオブライエン氏だったが、恐怖からか心なしか声が少し上ずり気味。そして画面が街を映し出す中継映像に切り替わると、なにやらスタジオからはオブライエン氏の「ノー!そこに戻して」「レイ、僕はスタジオを出て行くよ!」とおかしなセリフが聞こえてきた。

もはや天気予報そっちのけの会話が飛び交う中、再びカメラがスタジオに切り替わると、そこには出口のドアに手を掛けるオブライエン氏の姿。コートパシー氏の振る舞いに困り果て、仕事を続ける気力が萎えてしまったようだ。そこで助け舟を出した女性キャスターも、「誰かが天気を伝えなきゃ」と代役を務めようとした途端に「オー!」と悲鳴。コートパシー氏が持っていたタランチュラが手を離れ、スーツの袖を上るように歩き始めたのだ。

怖がる2人が声をクロスさせながら天気予報を一生懸命伝えようとしていても、右手にタランチュラ、左手にヘビを持ったコートパシー氏は1人涼しい顔。スタッフの笑い声が漏れる中、番組の締めを迎えても、コートパシー氏はとどめとばかりにタランチュラが付いたままの腕をわざと女性キャスターのほうへ伸ばしている。結局、怖がる彼女をカメラの外に追い出し、満面の笑みを浮かべた表情からも、彼がいつも以上にこの日の仕事を楽しんでいたことは間違いなさそうだ。

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