“尋ね人広告”で父親が自首、指名手配され5年間逃亡も呼び掛けに応じる。

2011/09/04 15:34 Written by Narinari.com編集部

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中国で先日、逃亡中の指名手配犯を父親に持つ大学生が、警察に協力してテレビに“尋ね人広告”を出稿。その結果、自首させることに成功するという出来事があった。

中国紙揚子晩報などによると、この大学生は江蘇省で暮らす暁華くん(仮名)。彼は脱税容疑で指名手配された父親とは5年間会っていなかったのだが、先日、暁華くんの居場所を突き止めて接触してきた地元警察の依頼により、捜査に協力することになった。

ただ、彼自身も全く連絡を取っていなかったため、父親がどこにいるのかわからない。唯一の手掛かりは、父親が送ってくれた大学の授業料の振込元銀行の住所のみ。そこで8月15日、その住所を頼りに、暁華くんと警察は湖南省岳陽県へと向かった。

彼はまず、尋ね人のチラシを作成し、街頭に貼ることで父親からの連絡を待ったが効果なし。そこで今度はより影響力のあるテレビ広告に注目し、地元の湖南岳陽テレビにお願いして尋ね人のテレビ広告を放送してもらうことにした。幸運にも普通であれば1日につき400元かかる広告費は、事情を知ったテレビ局のマネジャーの計らいもあり、1日100元の出費で済むことになったそうだ。

すると、このアイデアが大当たり。たまたまテレビ広告を目にした父親の友人がすぐに連絡を取り、結果、父親のほうから暁華くんに電話がかかってきたのだ。そのとき、二人の間でどのようなやり取りが行われたのかは詳しくは伝えられていないが、最終的に心を動かされた父親は自首を決意。そして8月29日、父親は暁華くんに連れられて警察に出頭し、5年間の逃亡劇はついに終わりを告げたという。

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