映画「ベルセルク」の主要声優決定、“不朽の傑作”すべてを映像化。

2011/08/26 10:01 Written by Narinari.com編集部

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連載期間は20年以上、“現代マンガ不朽の傑作”として、のちの多くのファンタジー作品に影響を与えてきた三浦建太郎のダークファンタジー「ベルセルク」シリーズ。その映画版の製作が2012年1月の公開に向けて進められているが、このたび、主要声優キャストの陣容が発表された。同作で最も重要な登場人物であるガッツ役には岩永洋昭(「トミカヒーロー レスキューフォース」石黒隊長役、「仮面ライダーオーズ」伊達明 仮面ライダーバース役など)が起用されている。  

ガッツ役の岩永は「僕自身、本格的な声の仕事は初めてにもかかわらず、今回『ベルセルク』という素晴らしい作品の、しかもガッツ役というもったいないほどのポジションを頂いて、物凄いプレッシャーを感じています」と緊張気味にコメント。しかし、「それを楽しむくらいの勢いで、『ガッツといえば岩永洋昭』と言われるよう、精一杯頑張りたいと思っています」と大役に意欲満々だ。

そして、グリフィス役には櫻井孝宏(「トリコ」のココ役、「コードギアス 反逆のルルーシュ」の枢木スザク役、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の松雪集役など)を起用。櫻井は「あの『ベルセルク』に出演できるとは思ってもみませんでした。大作の大役なのでプレッシャーもありますが、精一杯、グリフィスを全うしたいです」と抱負を語っている。

さらにキャスカ役には行成とあ(「NARUTO-ナルト-疾風伝」のアカネ役や実写吹き替え作品多数)が決定。「ずっと大好きだった作品なので、オーディションで作中のセリフを言えること自体に感動していました。決まった日のことは、あまりに嬉しすぎてよく覚えていません。キャスカの想いを、生きた言葉で紡いでいきたいです。素敵な巡り合わせに感謝しています!」と喜びを語っている。

「ベルセルク」シリーズは、単行本が国内のみならず、ヨーロッパやアジア、ロシア、南米など世界中で翻訳版が出版されるなど、海外での人気も絶大な作品。国内外合わせ、累計発行部数は3,000万部(35巻まで)を突破している。今回の映画版は連載20年以上におよぶ長大な物語すべてを映像化する壮大なサーガプロジェクトの第1弾として、ファンの間で最も人気が高く、最もドラマチックな展開を見せる“黄金時代”を3部作構成で製作するものだ。

映像化は「鉄コン筋クリート」や「マインド・ゲーム」などを手がけた、国内最高峰の技術を誇るSTUDIO4℃が担当。監督は「バットマン・ゴッサムナイト」などの窪岡俊之が務め、配給はワーナー・ブラザースが行う。


☆作者・三浦建太郎のコメント

まさか再び映像化の機会に恵まれるとは思ってもみませんでした。昔のアニメ化では、「ベルセルク」という作品が、世間で認知されるきっかけを頂きました。あれから14年、今回のアニメで求められることは、映画としての、ファンの皆様のみならず、多くの方が納得のいく完成度だと思います。14年前は私の技量もつたなく、連載を続けるだけで必死でした(つっこむなよ!)。おまけに、あの頃の日本にはamazonも無く、ネットもほとんど無い時代で、甲冑や中世ヨーロッパの史料を、いち新人マンガ家が手に入れる術はほぼ皆無でした。映画「エクスカリバー」のパンフレットをボロボロになるまで使ったものです。

時は流れ、現代は情報化時代、しかもCG技術もある! 今回の映画では、昔の私が望んでもかなえられなかった以上の映像を目にすることができると確信しています。そして、制作には職人肌で知られるSTUDIO4℃。幾度か現場に足を運び、窪岡監督をはじめスタッフの方々の仕事に対する常軌を逸するこだわりぶりを見るにつけ、「この人たち、頭がおかしい(ハート)」と信頼を深める一方、あとは完成するまで誰も過労死しないことを祈るばかりです。


☆窪塚俊之監督のコメント

「手加減をしない」「原作が求める方向に背中を押す」「リアルな中世世界を構築する」……これらを目標にがんばっております。スタッフの熱意もあって、なにやらすごいものが出来つつあります。乞う御期待。


☆「ベルセルク」あらすじ

戦いの果てにあるものは、破滅なのか――

この世界は、欲望に満ちている。時は、富と領土を渇望する国家が、過酷な争いを続ける“百年戦争”時代。傭兵を生業とする孤独な剣士ガッツは、ひとりの男と出会う。

「俺は、俺の国を手に入れる」

野望に満ち輝いた男・グリフィスに触れ、彼の率いる傭兵集団“鷹の団”の切り込み隊長として激戦を潜り抜けたガッツ。かつての失望に沈んだ孤独な男は、羨望を集める勇敢な剣士に成長していた。そして、ガッツとグリフィスはかけがえのない友情で結ばれていた、はずだった。

「誰のためでもない。自分が自分自身のために成す。自分の生きる理由は自らが定め、その夢を踏みにじる者があれば、全身全霊をかけて立ち向かう。私にとって友とは、そんな対等の者だと思っています。」

グリフィスのその言葉をきっかけに、彼の夢にすがりつくだけの自分に気付き、対等な友を望んでこそ彼のもとを離れる決意をするガッツ。互いの望むもののために、かつての友は、壮絶な運命を歩むことになる。

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