人口2,000人の島で初の銀行強盗、ほぼ全員が顔見知りの島民に衝撃。

2011/08/23 12:09 Written by Narinari.com編集部

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南太平洋に浮かぶ人口約2,000人の平和な島で、先日、史上初めてという銀行強盗が発生した。これまで島では考えられなかったような事件に、島民の誰もがショックを受けているという。  

ニュージーランド紙ニュージーランド・ヘラルドなどによると、この事件は南太平洋クック諸島にあるアイツタキ島で発生した。島に3つある銀行のひとつで、保管していた20万ニュージーランドドル(約1,250万円)が無くなっているのを職員が発見。地元警察が捜査を始め、犯人は8月10日から11日にかけて侵入したと見て、犯人の行方を追っている。

警察の幹部は「(8月19日)現在も捜査中で、市民に協力をお願いしている」(ニュージーランド・ヘラルド紙より)と捜査状況を説明。1日かけて銀行をくまなく調べたものの、犯人が映った防犯ビデオ映像などもなく、事件解決にはなお時間が必要なようだ。現地では「お金が南京錠1個で保管されていた」と報道される(銀行側は否定)など、ルーズな防犯体制を思わせる情報も伝えられているが、こうした話にはこの島ならではの事情がある。

というのも、アイツタキ島では「ほぼ全員が顔見知り」(ラジオ・ニュージーランド・インターナショナルより)と市長が話すほど、狭い社会が築かれていた。南国の島特有の開放感なども手伝って、島ではこれまで特に厳しく管理せずとも平和な時間が流れていたそうだ。

市長は事件について「とても悲しい出来事だ」と話し、島民の多くが「失望し、落胆している」とコメント。顔見知りの島民の中に犯罪をするような人がいるとも考えられないようで、犯人は「島の外の人間ではないか」とも話している。島内にある各銀行では、今回の事件を受けて「防犯対策を改善した」というが、島民が早く安心できるように迅速な犯人逮捕が望まれるところだ。

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