元妻の家に20トンの岩を贈る、カナダの市長が“暴挙”に出た理由は?

2011/08/18 10:22 Written by Narinari.com編集部

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カナダ・ケベック州サン=テオドール=ダクトンの市長が、3年前に別れた元妻が「昔から欲しがっていた」ものを誕生日プレゼントとして贈り、ちょっとした騒動を起こしている。彼が贈ったのは20トンもの巨大な岩。なぜそのようなことをしたのだろうか。

この一件が起きたのは8月14日の朝のこと。モントリオールの東にある街アクトンヴァルに住むイサベル・プレヴォさんは、家の前に巨大な岩が置かれていることに気が付き、すぐに警察へ通報した。玄関から外へと繋がるアプローチの真ん中にドドーンと置かれたその岩は車ほどの大きさがあり、重さは推定20トン。紫色のリボンを上に乗せた岩の表面にはオレンジ色のスプレーで「ハッピーバースデー、イサ」とフランス語のメッセージが書かれていたことから、すぐに犯人の目星がついた。

その犯人は、アクトンヴァルの北にある街サン=テオドール=ダクトンの市長を務めている、ダニー・ラリビエールさん。「石の採掘会社」(英紙サンより)も所有するという彼とプレヴォさんは3年前に結婚生活が破綻し、これまで12歳の息子と9歳の娘の親権を巡り争っていた。その中で元妻からの脅迫や嫌がらせが続き、ラリビエールさんとしては「もう勘弁してくれ」との思いで今回の一件を起こしたようだ。

地元紙の取材にラリビエールさんは、以前からプレヴォさんが「大きな石を欲しがっていた」(カナダ紙モントリオール・ガゼットより)と、プレゼントの趣旨を説明。結婚生活を送っているときにプレヴォさんが宝石をねだったことがあり、それを覚えていた彼は大きな岩が「18から24カラットトンあるはずだよ」(カナダ放送局CKMI-TVより)と皮肉も口にしている。

警察の「岩を撤去するように」との催促に、彼は当初「プレゼントだから彼女のもの」(モントリオール・ガゼット紙より)と応じていなかったが、最終的にはきちんと撤去したようだ。

この件についてプレヴォさんはコメントを出していない。ただ、彼女の両親は「胸くそが悪い」と気持ちを代弁。警察はラリビエールさんの起訴も視野に入れて捜査を続けているという。

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