なでしこが米国破り世界一、澤選手が5得点で大会得点王&最優秀選手に。

2011/07/18 07:04 Written by Narinari.com編集部

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7月17日午後8時45分(日本時間18日午前3時45分)から、ドイツ・フランクフルトでサッカーの第6回女子W杯決勝戦が行われ、なでしこジャパンがPK戦で米国を下し、フル代表としては男女通じてFIFA主催大会初優勝という歴史的快挙を成し遂げた。なお、澤選手は通算5得点で大会得点王に輝くと共に、最優秀選手(MVP)にも選ばれている。

3度目の優勝を目指す世界ランキング1位の米国に対し、日本はこれまで0勝21敗3分の対戦成績。試合前半は完全に米国ペースで、日本は米国の激しいプレッシャーに自慢のパスワークがほとんど機能せず、何度も決定的なシーンを作られてしまう。そして前半29分にはFWワンバック選手にクロスバー直撃の強烈なシュートを放たれるなど、厳しい時間帯が続いた。

前半を何とか無失点で凌いだ日本だが、後半24分、ついに米国に先制点を決められてしまう。後半から出場したモーガン選手がカウンターからDF熊谷選手を振り切り、シュートを右隅に突き刺した。

しかし、ここからなでしこは澤選手を中心に積極的な攻撃を見せ、後半35分にはゴール前の混戦から、こぼれ球を宮間選手が倒れ込みながらシュート。これがネットを揺らし、日本が同点に追いついた。その後は攻防が続くも追加点は生まれず、試合は延長戦へ突入した。

延長戦に入ると緊張感は極致に。延長前半14分にワンバック選手にヘディングシュートを決められ、なでしこは窮地に追い込まれてしまったが、延長後半12分、今度はコーナーキックを澤選手が右足アウトサイドで合わせて同点ゴール。このまま延長戦も終了、試合は120分間でも決着がつかず、PK戦に突入した。

PK戦は米国が3連続で外したのに対し、日本は3人が決め、米国の最終キッカーを待たずして優勝。日本のサッカー史を塗り替える歴史的な快挙となった。大会前から「被災地を勇気づけたい」と語っていたなでしこだが、その願いは十分届いたに違いない。

日本の先発出場選手は以下の通り。

GK 海堀あゆみ(INAC神戸)
DF 近賀ゆかり(INAC神戸)
DF 岩清水梓(日本テレビ)
DF 熊谷紗希(フランクフルト)
DF 鮫島彩(ボストン)
MF 阪口夢穂(新潟)
MF 宮間あや(岡山湯郷)
MF 川澄奈穂美(INAC神戸)
MF 澤穂希(INAC神戸)Cap
FW 安藤梢(デュイスブルク)
FW 大野忍(INAC神戸)

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