飲酒運転せぬよう車押し帰る、車道をノロノロ進む行為に警察が苦言。

2011/07/17 10:08 Written by Narinari.com編集部

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先日、中国の路上で自動車を押している変わった集団が目撃された。どうやら彼らは会社の宴会後、飲酒運転を避けるためにそのような行動をとったそうなのだが、ノロノロと車道を押していれば事故を引き起こしていた可能性もあるだけに、警察は苦言を呈している。

中国メディア新文化網などによると、男女10人が自動車を押している光景が目撃されたのは、7月11日の夜7時過ぎ、吉林省長春市でのこと。彼らはこの日、近くのホテルのレストランで飲み会を開いていたのだが、いざ勘定を済ませて家路につこうとしたところ、社長が「あぁ楽しくて飲み過ぎてしまった。車はどうしよう」と呟いた。

するとその場に居合わせた社員の一人が「代わりのドライバーを探しましょう」と提案。すぐに自分たちの友人や知人に運転の代行を頼めないか、聞いてみることにした。しかし、運悪く誰も見つからない。そうこうしているうちに今度は別の社員が「押して帰りません?」と提案。社長の家は現場からさほど遠くない場所にあるため、「何とかなるのではないか」と皆思ったそうだ。

結局、安全上の問題から、レストランに一晩中自動車を放置しておくことができない事情もあり、全員がこの提案に賛成。身体も鍛えられると、社長だけを運転席に座らせて、残りの社員は車外から自動車を押すことになった。

レストランから社長宅までの距離は約5キロ。普通車は大抵1トン以上の重さがあり、そうやすやすと動かせるものではないが、彼らは歌を歌ったり、談笑したりして道中を楽しんだそうで、最終的に社長宅に到着したときは、身体は疲れていても気分は爽快だったという。

ただ、後々この話を聞かされた地元の警察は不満顔。「エンジンをかけずにハンドルだけを操作するならば飲酒運転にはなりません」と前置きした上で、「(そのような状況下では)自動車は別の場所に放置すべきです。もしくは代わりのドライバーを探さなければなりません」と話し、安全のために絶対に避けるべきと忠告している。

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