7月13日夜、英プレミアリーグのビッグクラブのひとつアーセナルが、マレーシアでプレシーズンマッチを行った。この試合、日本のサッカーファンが何よりも注目していたのが、昨季オランダ1部のフェイエノールトでプレーしたFW宮市亮選手のプレー。労働ビザなどの問題から、宮市選手が今季アーセナルでプレーできるかどうかはいまだ不透明なだけに、試合前からネットでは先発出場を期待する声が数多く挙がっていた。　　

試合はアーセナルが4-0のスコアでマレーシア選抜を圧倒。チームとしては幸先の良いスタートを切った。肝心の宮市選手も3トップの一角として先発出場を果たし、後半21分までプレー。得点こそ絡めなかったものの、ときおり得意のドリブルで仕掛けたり、クロスを上げたりするなどして、試合を沸かすことには成功した。

ただ、宮市選手への期待が大きかった分、日本のサッカーファンからは「目立たない」「もっと積極的にいけ」「これではアーセナルでプレーできないだろ」などの厳しい声も。実際、宮市選手は左サイドから中に入っていくような積極的なプレーは少なく、チームに合流して間もないせいもあるのか、パスが来ないシーンが多かったのも事実だ。

気になるのは試合後のベンゲル監督の評価。アーセナル公式サイトに掲載されたベンゲル監督のコメントでは、宮市選手について「宮市は能力の高さを示してくれた。彼は勝負をしかけ、ハードワークする」と一定の評価を下している。日本のサッカーファンのためにも、宮市選手には16日に行われる杭州緑城戦（中国）で、よりインパクトのあるプレーを見せて欲しいものだ。