「刑務所にもポルノ雑誌を」銀行強盗で逮捕された米国の男性が要求。

2011/07/06 17:22 Written by Narinari.com編集部

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米国の憲法修正第8条には、どんなに残酷な罪を犯した者に対しても「cruel and unusual punishment(残虐で異常な刑罰)」を禁止するというくだりがあります。先日、ミシガン州で逮捕された男性は、そんな憲法修正第8条を持ち出してある訴えを起こしました。

米放送局FOXや米紙ニューヨーク・デイリーニュースなどによると、この男性は銀行強盗で逮捕された21歳のカイル・リチャーズ容疑者。デトロイトにある連邦裁判所に、5ページにもわたる直筆の訴状を送りつけ、「刑務所にビデオゲームと、ポルノ雑誌やDVDが用意されていないのは、『残虐で異常な刑罰』に値する」と主張しました。彼はミシガン州と州知事を相手取り、自分の権利を認めろと要求しているのです。

訴状によるとリチャーズ容疑者は「慢性マスタベーション症候群」という“疾患”にかかっており、常に性的欲求を満たすことが「治療として」必要なのだそう。ちなみに、現時点では「慢性マスタベーション症候群」は医学的に“病気”だと証明されている訳ではありません。

さらに、リチャーズ容疑者のように「拘束されている人物にもポルノなどの娯楽を」と要求する訴えは過去にもあったそうですが、軽薄な内容だとして、裁判所は却下するケースがほとんどのようです。そのため、今回のリチャーズ容疑者の訴えも却下される可能性が高いと見られています。

なお、リチャーズ容疑者が収容されているのはマーコン郡が管轄・運営する刑務所。残念ながら州が直接タッチしている場所ではないため、たとえ彼の主張を認めようにも、州が郡の運営に口を挟むことはできません。どこを取っても、リチャーズ容疑者に勝ち目は無いのでした。

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