先日、中国のあるホテルでのこと。突如部屋に入ってきた見知らぬ人に裸を見られた女性がホテル側に猛抗議し、お詫び金を手にするという騒ぎが起きた。　　

中国紙華商新聞などによると、6月中旬、張さんと恋人の男性は休憩を取るために西安のホテルにチェックインしていた。“事件”が起きたのはチェックアウトの時間が差し迫った22時過ぎ。張さんがシャワーを浴び、彼氏とベッドでくつろいでいると突然ドアが開き、見知らぬ女性が室内にズカズカと入ってきたという。部屋の中にいた張さんたちはもちろんビックリ。一方で入ってきた女性にも悪気はなく、逃げるように部屋から出ていったそうだ。

予想もしていなかった事態に驚きつつも、張さんはすぐにバスタオルをはおって部屋の外へ。廊下にいたホテルのスタッフとカップルを捕まえ、「なぜ部屋のドアを開けたのか」と詰め寄った。するとスタッフは「部屋を間違えました」と弁明し、そこを後にしたという。

しかし、張さんにしてみれば、部屋に勝手に入られて裸を見られたのはショックな出来事。それだけに、このまま引き下がるわけにはいかないと、ホテルの責任を追及することにした。これに対しホテルの責任者は「まだテスト営業中であること」「業務に慣れていないスタッフ同士の意思疎通がうまくいっていなかったこと」などを理由に理解を求めたが、張さんの怒りはそんな説明では収まらなかった。

張さんは「ホテルがテスト営業中だろうと、私はお金を払って宿泊したのだから、プライバシーは絶対に守られるべき」と主張。結局、翌日の午後になるまで双方の溝は埋まらず、最終的にはホテル側が折れ、5,000元（約62,000円）のお詫びを張さんに支払うことで何とか騒ぎは収束したという。