ファン同士の交流や自由な意見交換などができる場として、球団公式ホームページに用意されていた阪神タイガースの公式掲示板「ボードルーム」が、6月30日18時をもって閉鎖されることがわかった。同掲示板は1998年に開設され、ファンによるフロント批判や監督批判などもそのまま公開されるなど、その内容の是非はともかく、阪神ファンや野球ファンの間では「ひと味違う」と評されてきた掲示板だ。
掲示板に掲載された「ご利用者の皆様へ」によると、阪神は「お客様重視の経営を行い、多くのお客様に愛される球団」になることを目指し、ファンとのコミュニケーションの場として1998年に「ボードルーム」を設置。以来、13年の長きにわたり運営を続けてきたが、同時に昨今はTwitterやFacebookといった新しいソーシャルメディアにも対応してきた。
そうした中で、「このボードルームは一定の役割を終えた」と判断。阪神はすでにFacebookに「阪神タイガース DreamLinkプロジェクト」というページを立ち上げ、試合中の選手の写真や選手からのメッセージなどを公開し、ファンとの交流を図っている。そうしたソーシャルメディアへの移行という形で、掲示板は歴史に幕を閉じることになった。
しかし、この閉鎖のアナウンスが出たのは先週末のこと。閉鎖まで1週間の猶予も残されていない状況や、シーズン中で活発な意見交換がされている中での決定には納得できないユーザーも多く、スレッド「【署名】私たちはボードルーム閉鎖に反対です!【おいおい】」は“反対”の大合唱となっている。ただ、その一方で「このボードルームでの一番の思い出はなんですか?」「最近書き込んでなかったみなさん、最後に何か書き込んでみませんか?」といった惜別スレッドも。いずれにしても6月30日18時の最後の瞬間を迎えるそのときまで、公式掲示板は大いに盛り上がりそうだ。