「半分の車+バイク」の魔改造、17歳制作も警察に見つかりすぐお蔵入り。

2011/06/24 06:47 Written by Narinari.com編集部

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バイク愛好者の中には、法律に違反しない範囲で改造を楽しむ人は多いが、中には度を超した違法改造を施してしまう人もいる。スイスの17歳の少年は先日、自ら手がけた改造バイクで走行していたところを警察に見つかったそう。この改造バイク、半分に切った乗用車をくっつけるという、なんとも大胆かつ異様な形状をしていた。  

この少年は、スイス北東部の街ヨンシュヴィルに暮らす17歳。彼は愛用のバイクを前部と後部に切り離し、その間に真っ二つにした仏ルノー社製の小型自動車「クリオ」の後半分を連結させた。そしてバイクのエンジンは車のトランクに収納し、一見するとタイの乗り物「トゥクトゥク」のような改造バイクに仕上げたのだ。

とは言っても、車は半分に切っただけなので、やはり見た目はかなり雑なつくりに。それでも少年の技術は大したものだったようで、車のシートに座ってこのバイクを運転すると、最高で「時速70マイル(約110キロ)のスピード」で走らせることができたそうだ。しかし、このバイクを走らせるために必要な認可は一切受けておらず、当然公道を走るのは違法。その目立つ姿も災いして、偶然このバイクが軽快に走っている姿を目撃した警察官が、すぐに確認のために近づいて来たという。

そして警察官がバイクを調べたところ、「あまりに多くの法律違反があった」(英紙メトロより)ことが分かり、厳しい対応が取られた。車両未登録に保険未加入、走行試験の記録なしと、違反行為を次々と突きつけられた少年。また、「実はそれが車なのかバイクなのかも、判断できなかった」(メトロ紙より)という点も警察を困惑させてしまった。

結局、彼が手がけた改造バイクは初走行であえなくお蔵入りに。ただ、改造技術に関しては警察官も「彼は優秀な整備士」と感心するほどだったようで、「彼はレースコースにいるべきだな」と、その腕を正しく活かすよう忠告している。

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