SL復元工程を山田洋次監督が映像化、ナレーションは吉永小百合ら担当。

2011/06/24 04:46 Written by Narinari.com編集部

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JR東日本が昨年1月から復元プロジェクトを進め、今年6月4日から上越線の高崎―水上駅間で運転を開始した蒸気機関車C61形20号機。その復活までの道のりを、「男はつらいよ」シリーズなどでおなじみの山田洋次監督が映像化したドキュメンタリー「復活 〜山田洋次・SLを撮る〜」が、7月16日にNHKスペシャルの枠で放送される。

「復活 〜山田洋次・SLを撮る〜」は、山田監督の「復元工程を撮影・映像化したい」との要望に応える形で、JR東日本の全面協力のもと制作されたドキュメンタリー作品。群馬県伊勢崎市の華蔵寺公園で静態保存されていた「C61 20」が大型トラックで運ばれるところから、ボイラー修理やJR東日本大宮総合車両センターでの組み立て・構内での試運転を経て、上越線で旧型客車を引く試運転の様子までが記録されている。

復元作業では、車体の多くの箇所に修繕が必要なことが判明。しかし、すでに同機の部品は製造されていないため、破損部品を新たに作るか、修繕をしながら作業が進められた。一連の修復作業が終わると、大阪で修繕されていたボイラーが大宮総合車両センターに運ばれ、地上の動輪と合体。そして細部の修復作業が続いた後、「C61 20」は実に38年間の長い眠りから目を覚ました――という、約3億円を投じ、約1年間にわたった“命を吹き込む作業”を73分に凝縮して放送する。

山田監督は企画・構成も務め、ナレーションは吉永小百合と長谷川勝彦が担当。放送は7月16日21時から。

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