時に猫は、その生態や特徴が妖しさへと結び付けられ、“化け猫”のような伝説も生み出されてきた。現代でこそ「猫が化けるなんて非科学的な話」で片付けられるが、昔の人が見たら、ひょっとすると“化け猫”と表現するかもしれない1本の動画が、いま話題を呼んでいる。
この動画は、6月12日付でロシアの投稿者がYouTube上に公開したもの(//youtu.be/FAox2OrJ_3I)。登場するのは飼い猫と思しき1匹の黒い猫で、窓枠に乗って外へ向かって鳴いている。しかしその鳴き声を聞いてみると、なんだか奇妙。普通なら「ニャー」と聞こえるはずが、まるで犬が吠えているように鳴いているのだ。
窓の外に何かがいるのか、繰り返し必死で鳴き続けるこの猫。さらに面白いのは、この後の猫の反応だ。近づいて来た撮影者に全く気付かなかった猫は、物音に気が付くとカメラの方をハッと振り返り、犬のような声を誤魔化すかのように鳴き方が少しずつ変化。それまで小刻みに「アウ」とも「ワン」とも取れる声で鳴いていたのが、振り返った後から「アーウ」と音が伸び、数回鳴いた後には普通の猫と同じように「ニャー」に戻している。
まるで「飼い主には知られたくなかった……」と言わんばかりの行動を見せるこの猫の動画は、多くのユーザーが楽しんでいるようだ。YouTubeのコメント欄には「こいつは最高の猫だ」など称賛の声が相次いでいるほか、中には「犬に猫のコスチューム着せただろ」「スパイか」と想像を膨らませて面白がる人も。わずか23秒の動画ながら、見た人たちに大きなインパクトを与えている。
6月23日現在で、この動画の再生回数は88万回超を記録。さらに6月17日に別の投稿者によって公開された同じ動画(「Cat gets caught barking by a human and resumes meowing」//youtu.be/aP3gzee1cps)でも、再生回数が100万回を超えている。もしかしたら、この猫は本当に犬と会話しているのかもしれないという気もしてくるこの動画、皆さんもぜひ一度ご覧になってはいかがだろうか。