酔って排尿しようと出たベランダから転落、裏庭の鉄杭刺さり大けが。

2011/06/13 13:16 Written by Narinari.com編集部

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適量を守れば「百薬の長」になる酒だが、判断力や注意力がなくなったり、健康に影響を与えたりするほどの飲み過ぎには注意したいもの。良い大人なら、度をわきまえるのは当然のことなのだが、オーストラリアのある女性は、かつて婚約者の家を訪れた際に大失敗してしまった。酔っていた女性は、用を足そうとトイレへ行かずにベランダの隅に出たところ、誤って裏庭に転落。さらに、庭にあった園芸用鉄杭が下腹部に刺さったことで、内臓の修復手術を行うほどの大けがを負ってしまったのだ。これで仕事もできなくなった女性は、家の安全対策に問題があったとして、元婚約者の男性を訴えているという。

この訴えを起こしたのは、ビクトリア州バララットに住む35歳の女性。豪紙ヘラルド・サンなどによると、事故が起きたのは2008年11月1日で、この日女性はバララット近郊のスマイスクリークにある、婚約者(当時)の自宅を訪問していた。酒も回って酔った女性は、用を足そうと向かったベランダで事故に遭ってしまう。

女性は訴状の中で、裏庭に面したベランダで「排尿をしていた」(豪放送局ABCより)と説明。しかし「ベランダを照らす明かりが不十分」「手すりが設置されていない」など、安全対策に問題があったとする場所で、よりにもよってバランスを崩してしまい、誤って裏庭に転落した。さらに不運だったのは、落ちた場所には園芸用の鉄杭が置かれていたため、これが女性の下腹部に刺さったこと。局部や直腸、膀胱などの修復手術を余儀なくされ、人工肛門を必要とする大けがを負ったとされる。

この事故以降、パートとして働いていた仕事も辞め、体だけでなく「うつ症状やPTSD、悪夢」といった精神的なダメージを負ったという女性は、3年経ってついに男性を告訴。訴状の中で、ベランダの安全対策の欠陥や、庭に鉄杭をそのままの状態で放置していたことなどを指摘し、「所有者の怠慢」と断罪した。また、男性は予測しうる危険について「警告しなかった」とされ、彼女の事故を回避するための注意を行わなかったとしている。

彼女は今回、「けがによる損害賠償と(仕事を失ったことによる)所得の損失」を求めて訴えを起こし、ビクトリア州最高裁判所がこれを受理。現在は男性が「海外にいる」(豪紙ジ・エイジより)事情もあり、審理の日程はこれから決められる予定だという。

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