Wii後継機「Wii U」を正式発表、新コントローラは6.2型タッチスクリーン搭載。

2011/06/08 02:48 Written by Narinari.com編集部

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任天堂は6月7日、北米最大のゲーム展示会「E3(Electric Entertainment Expo)」の開幕を前にメディアカンファレンスを行い、Wiiの後継機「Wii U(ウィー ユー)」を正式発表した。価格など詳細は未定で、発売時期は2012年中を予定している。   

「Wii U」は、任天堂が“革命的”と表現する、6.2インチタッチスクリーン搭載のコントローラが特徴の新ハード。従来のWiiとの後方互換機能を持ち、ソフトはもちろん、Wiiリモコン、バランスWiiボードなどの周辺機器もそのまま利用できる。

新しいコントローラの使い方は、これまでの据え置き型ゲーム機のそれとは一線を画すものだ。例えばリビングの大画面テレビで遊んでいる途中で家族がテレビを見たいときなど、コントローラのスクリーンに切り替えてプレイを続けることができるほか、タッチペンでの操作や、テレビとコントローラを2画面(※別の映像/視点を表示)として使用することも。映像は「Wii U」の本体で生成したものをワイヤレスでコントローラに飛ばす形で、「ニンテンドー3DS」のような単体の携帯ゲーム機というコンセプトではなく、あくまでもタブレットのようなコントローラというわけだ。

任天堂の岩田聡社長は「Wii U」について「当社がご提案申し上げるのは、長年ゲームを楽しんでこられた皆様にとってさえ未知となる奥の深い体験を可能にすると同時に、今よりも一層幅広いお客様にアピールできる、娯楽の全く新しい構造です」とコメント。従来のゲーム機は、ハードごとにプレイするユーザー層が異なるイメージが存在していたが、「Wii U」ではそうした垣根を取り払うことを大きなテーマとしている。

「Wii U」のスペックはCPUにIBM Powerを基にしたマルチコアプロセッサを搭載。メディアは新たに用意される12センチ高密度光ディスクと、Wii用12センチ光ディスクをプレイ可能なセルフローディング式ドライブを採用している。ビデオ出力は1080p、1080i、720p、480p、480iに対応し、HDMI、コンポーネント、D端子、S端子、コンポジットの各ケーブルを使用可能だ。また、外付けUSBハードディスクドライブの接続もできるUSB 2.0端子は4つ、内向きにカメラも搭載している。サイズは高さ約46ミリ×幅約172ミリ×奥行き268.5ミリ(突起物含まず)。

新コントローラは6.2インチのタッチスクリーン、2つのスライドパッド、電源ボタン、HOMEボタン、十字ボタン、A/B/X/Yボタン、L/Rボタン、ZL/ZRボタンで構成。また、加速度計、ジャイロセンサー、振動機能、カメラ、マイク、スピーカー、センサー部、タッチペンを備えている。


☆対応ソフトはどうなる?

カンファレンスでは、任天堂の人気タイトル「大乱闘スマッシュブラザーズ」を、「ニンテンドー3DS」と「Wii U」の双方に向けて開発すると発表。まだ具体的な情報を公開する段階ではないが、2つのハード間で何らかの連携をする予定だという。

また、作成したMiiでプレイできる「NEW スーパーマリオブラザーズ Mii」の存在も明かされた。こちらは「Wii U」の特設サイト(//www.nintendo.co.jp/n10/e3_2011/02/index.html)でスクリーンショットが公開されているほか、「社長が訊く E3特別篇『Wii U』」(//www.nintendo.co.jp/n10/e3_2011/02/interview/)でも宮本茂氏が開発の背景などに触れている。

ほかに「鉄拳」(バンダイナムコゲームス)や、「NINJA GAIDEN 3」(コーエーテクモ)、「アサシンクリード」(UBIソフト)、「エイリアン」(セガ)などもリリースされる予定だ。

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