毎日ソーセージ食べ続け40年、妻の「食卓に出さない宣言」で中毒に気付く。

2011/06/02 15:18 Written by Narinari.com編集部

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誰でも好きな食べ物を口にしたときは、この上ない幸せを感じるもの。ただ、栄養のバランスなどを考えれば、好きな食べ物であっても食べ過ぎないように“適量”を守ったほうが良いのだが、世の中には好きな気持ちがどうしても抑えられず、治療が必要な人もいるようだ。子どもの頃から「最低でも1日1本、毎日食べている」と話すほど、大のソーセージ好きだという英国の47歳の男性は、昨年、その状態を見かねた妻に「ソーセージは食卓に出さない」と宣言されてしまった。すると、男性はおかしくなるかと思ったと言い、そのとき自分は初めて“ソーセージ中毒”だと気付いたという。以来、彼は中毒を治そうと、病院へ通っているそうだ。

英紙デイリー・ミラーやデイリー・メールなどによると、ソーセージの呪縛から逃れようと頑張っているのは、英グリニッジに住む会計士の男性、デイビッド・ハーディングさん。彼はどんな料理であってもソーセージが入っていなければ気が済まないというほど、大のソーセージ好きで、記憶をさかのぼると遅くとも5歳の頃から毎日食べ続けているという。

平均すると毎日食べるソーセージは約13本ほどだが、40年以上も食べ続けていればその量は膨大。自宅にはソーセージを保存するための大きな冷凍庫を買い、毎日の食卓から姿を消さないように万全の体制を取っている。また、現在はアイルランドで製造されているお気に入りのソーセージがあるため、1年のソーセージ代は700ポンド(約9万4,000円)にも及び、家計にも少なからず影響を与えているようだ。

この状態に業を煮やした妻が、昨年「夕食には違うものを出す」(英紙デイリー・ミラーより)と宣言。ソーセージがない夜の食卓を初めて目の当たりにするという、彼にとっての“異常事態”に直面しようとしていた。

すると、当たり前にあったものが口にできなくなることが怖くなったのか、ソーセージのない食卓を考えただけで気が動転。ただ、同時に彼はそんな自分を客観視していたようで、「これは良い状態ではないから、専門家の助けを求めよう」と思うに至った。そして、“ソーセージ中毒”を治すべく、カウンセリング治療の専門医のもとへ足を運ぶことに。

「衝動を抑える方法を見つけたい」と話すハーディングさんは、これまで4回のカウンセリングと2回の催眠治療を実施。その治療費は合計1,876ポンド(約25万円)かかっているが、現在のところ治療の効果は全くないらしい。「麻薬患者と同じなんだ」と、その中毒ぶりを訴える彼だが、専門医によれば「身体的な中毒ではない」ため、どのように対応するべきか苦慮している様子。催眠でも効果がないだけに、彼のソーセージに対する欲求を抑えるのは、今後も相当難しいのかもしれない。

そんな珍しい悩みを抱える彼を、英メディアは相次ぎ紹介。注目を集め、周囲の“監視体制”ができたことで、ソーセージに対する我慢が強くなればと期待したいところだ。ちなみに、彼のお気に入りのソーセージを作るメーカーの社長も、「欲求をコントロールして、健康であって欲しい」とコメント。従来ほど食べなくても、末長く同社のソーセージを愛してもらいたいと応援しているようだ。

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