ジーエフケー カスタムリサーチ ジャパンは、3Dテレビの所有者から使用実態を、非所有者からは今後の意向などを把握する調査を行い、その結果を発表した。調査対象は20代、30代、40代の3Dテレビ所有者の男女298名と、20代、30代、40代の3Dテレビ非所有者の男女296名。
◎3Dテレビ所有者の実態
調査ではまず、3Dテレビの所有者に対し、どのように3D映像を視聴しているのかをたずねた。すると、3Dテレビで見たことのある3D映像は、上から「3D映画、スポーツ等の3D映像のDVD」(80.5%)、「3D対応ゲーム」(42.3%)、「3D専門チャンネル」(40.3%)の順となっている。
これら3D映像を3Dテレビで見る頻度については、過半数の53.7%が「週に1回以下」と回答。この視聴頻度は、所有者自身も「購入当初、思ったよりも少ない」(53.4%)と感じている人が多いようだ。
では、なぜ3Dテレビで3D映像を見る頻度が少ないのだろうか。その理由をたずねたところ、「3D対応のテレビ番組が少ないので」(69.2%)、「3D対応の映画・映像のソフトが少ないので」(59.1%)と、コンテンツ不足に関する項目がワンツーとなった。そしてこれに続く3位には「3Dメガネが重く、かけていてわずらわしいので」(22.6%)、4位には「3D映像に目が疲れたり、酔ったりするので」(20.8%)と、体への負荷などに関する項目が並んでいる。
3D映像を見る頻度が少ないという実態が浮かび上がった3Dテレビ。そこで購入した所有者に3Dテレビの満足度をたずねたところ、実に75.5%が「不満がある」と答えた。具体的な不満点としては、「見られる3D対応のテレビ番組の本数」(57.4%)、「見られる3D対応映画の本数」(53.7%)、「追加で購入できる3Dメガネの価格」(52.0%)、「付属の3Dメガネの本数」(46.3%)などが挙がっている。
◎3Dテレビ非所有者の今後の意向
一方、3Dテレビの非所有者にも関心度をたずねたところ、「あまり関心がない」「関心がない」を合わせた「関心がない」層は64.9%と高い割合となった。また、購入意向についても「購入したくない」人が7割を超えている(70.3%)。
これだけ3Dテレビへの関心が薄い非所有者だが、どのような点が改善されれば購入したいと思うのだろうか。「購入するとしたらどのような点を重視するか」を挙げてもらったところ、上から順に「本体の価格が手頃」(87.5%)、「目への負担が少ない」(83.5%)、「3D 映像がぼやけない」(82.1%)、「3Dメガネが軽い」(80.4%)、「自由な姿勢で見られる」(77.1%)、「3Dメガネが安い」(76.0%)と続く結果となった。