商品落とし客に弁償させる店、“棚から落ちる仕掛け”に被害続出。

2011/05/28 12:27 Written by Narinari.com編集部

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先日、中国のネットで「商店に陳列されていた商品が、触れてもいないのに落ちてきて弁償させられた」という書き込みが複数確認された。どうやらこの商店、商品の下に特別な機械を仕掛け、まるで客が棚から落としたかのように振る舞うことで法外な弁償を要求していたのだという。

中国紙大河報などによると、問題となっているのは河南省信陽市の信陽駅近くにある商店。あるネットユーザーが掲示板に「ミネラルウォーターを買いに訪れた際、触ってもいないのに商品棚のローヤルゼリーが落ちてきて割れた!」とつづり、店主から弁償するよう要求された旨を報告した。このネットユーザーは「絶対に触れていない」と反論したが店主は聞き入れず、結局破損したローヤルゼリーとミネラルウォーターの合計138.5元(約1,727円)を支払い、その場を後にしたという。

この書き込みが掲示板に投稿されるや否や、多くのネットユーザーが反応。すぐに400近いコメントが投稿され、そのうちの20〜30人が「自分も同じような経験がある」と証言したほか、同市の別の商店でも同様の出来事に遭遇したという人物も現れ、「あれはいったい何なんだ?」と熱い議論が交わされるようになった。

そして、そうこうしているうちに、業を煮やしたあるネットユーザーが実際に商店へ向かい、秘密裏に調査を敢行。結果、問題の“手口”が明らかになった。

このネットユーザーの書き込みによれば、商店ではローヤルゼリーや酒などの下にお手製の機械を忍ばせていたとのこと。これがどのようなものなのか詳細は明らかになっていないが、どうやらリモートコントロールで動かすことができるもののようで、機械が作動すると、陳列された商品が下から押し上げられ、落下する仕組みになっていたという。

つまり、商店の店主らは客が商品棚の前を通りかかったタイミングで機械を動かして商品を落下させ、その客の責任にして法外な代金を請求していたというわけだ。ちなみに、陳列されていた商品はかなり質の悪い“安物”ばかりだったそう。

この件に関しては現在、多くのネットユーザーからの指摘を受けた地元警察が捜査を進めている。警察の話では似たような事件は以前にも何度か確認されたことがあるそうで、仮にネットユーザーから次々と語られた“手口”がきちんと証明されれば、商店の店主は法に基づいて裁かれることになる見込みだ。

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