教師のサプライズに生徒沸く、高校の食堂で突然踊り出し大盛り上がり。

2011/05/14 19:55 Written by Narinari.com編集部

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先日、卒業シーズンに差し掛かった英国のある高校でのこと。学校から巣立っていく教え子の想い出になればと、教師たちが昼食時の食堂でちょっとしたイベントを仕掛けた。すると、その想いが大いに伝わったのか、集まっていた600人の生徒も一体となって盛り上がったという。

このイベントが行われたのは5月5日、スコットランドのクーパーにあるベル・バクスター高校のランチタイムでの出来事。いつものようにごった返す食堂には、生徒の間を縫うように歩く険しい表情の校長先生の姿があった。なぜならこのとき食堂には音楽が流れており、それが気に入らない様子の校長先生は「厳しく怒っているように“見せた”」(英紙デイリー・メールより)という。「見せた」ということは、当然本心は別。校長はこの後に行うイベントのために、充分な前フリをしていたのだ。

当時の様子は、5月8日にYouTubeへ投稿された動画「Bell Baxter Flash Mob May 2011」(//youtu.be/k_881KKfHCY)で見ることができる。食堂内のスピーカーからは日本でもおなじみの「Y.M.C.A.」のイントロが流れ始め、生徒たちは歓声を上げながら手拍子でリズムを取り、音楽を楽しんでいる。その状況に、如何ともし難い様子で落ち着きなく見回る校長先生。どうしたのかと動きを注視する生徒たちだったが、イントロから歌に切り替わった途端に、その場に居た全員が笑顔に包まれた。

歌に入ったドンピシャのタイミングで、突然、校長先生が近くにいた1人の教師を大げさなポーズで指さすと、教師も呼応して驚きながら立ち上がり、2人が仲良く踊り出したのだ。校長先生はスーツも脱ぎ捨て元気良く踊り、ついさっきまでの険しい表情はどこへやら。さらに歌が進むと、立っていたほかの教師や一部の生徒も一緒に「Y.M.C.A.」とポーズを決めるなど、食堂の中は見事なまでの一体感に包まれる。この後も曲は「恋のマカレナ」「スリラー」と続き、教師と生徒が一緒になって楽しい時間を過ごしたようだ。

実はこれから卒業を迎える生徒たちにとって、この日は、翌日からの卒業試験を控えたタイミングだった。教え子を送りだす側の教師たちは、今年の卒業生に対して「ストレスの溜まる試験期間を乗り切れるよう、ハッピーな想い出を作ってあげたい」(英紙デイリー・テレグラフより)と考えていたという。そこで協力してくれた生徒の提案で、今回のイベントの実施を決めたそうだ。そして教師と生徒およそ100人が集まって密かに計画を立て、前週の放課後にダンスのリハーサルを繰り返していた。

校長先生も「生徒と学校の関係が良くなるなら、できることは何でもしますよ」(デイリー・メール紙より)と、今回の行動に胸を張る。しかも英国内ではこの動画が話題となり、学校の名を世間に広めるというオマケも付いてきたようだ。

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