命綱1本で地上356mの恐怖体験、カナダのCNタワーが新アトラクション。

2011/05/12 12:08 Written by Narinari.com編集部

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2012年春の開業を待つ東京スカイツリーをはじめ、近年、続々と世界で建設されている超高層の建築物。一番の売りは高さとあって、遠くまで見渡せる眺望が自慢の展望台はもちろん、海外ではスリル満点のアトラクションを用意しているところも少なくない。そのひとつ、2007年まで自立式人工建築物の高さとしては世界一だったカナダ・トロントにあるCNタワーは、この夏、展望台の屋根の縁を命綱1本で歩くツアーアトラクションを開始する。

トロントの名物観光地にもなっているCNタワーは、高さが553.33メートルの電波塔。このタワーには大きく2か所(342メートル地点と447メートル地点)の展望室部分があり、今回の新アトラクションが導入されるのは342メートル地点の展望台だ。ここは床がガラス張りになっているスポットや夜景が楽しめるレストランなど、多くの人で賑わう人気の場所。そこに8月1日から加わるアトラクションが、その名もズバリ「エッジウォーク」だ。

「エッジウォーク」は、展望台上部の縁を活用して楽しむアトラクション。その高さは地上から356メートルに達し、建物で言えば「およそ116階」(カナダ紙トロント・サンより)に相当するという。歩くスペースの幅は約1.5メートルほどあるが、柵もないこの高さの場所に立てば足がすくむこと間違いなし、数字上の幅よりも狭いと感じる人は少なくないだろう。

参加者は6人から8人のグループを組んでツアーに出発。先導するガイドと共に、外の空気や景色、スリルを存分に味わえる格好だ。参加者の体はコース上に設置された手すりに1本の命綱で繋がれるだけで、両手両足を自由に動かせることが、逆に怖さを増幅させるかもしれない。

ただ、当然のことながら安全対策にも余念がなく、参加する前提条件として、身長と体重の制限が設けられる見込み。また、そのときの気象条件によってツアー実施可否の判断が迅速に行われるほか、参加者はアトラクションを楽しむ前に、1時間程度の説明や講習を受けなければならない。それが終わると規定の「ジャンプスーツ、ゴム底のスニーカー、安全ベルト」(カナダ放送局CTVより)を着用し、1周150メートルある展望台上のコースを20〜30分ほどかけて歩く流れとなっている。

現在はアトラクションのオープンに向けて工事が着々と進められ、6月1日からはチケットの予約受付がスタート。料金は175カナダドル(約1万5,000円)で、参加者には記念品や写真、参加証明書なども渡されるそうだ。

なお、このアトラクションは冬季は休止となり、来年以降は「4月15日から10月中頃まで」(トロント・サン紙より)の実施を予定している。

高いところが怖くない人、スリルを味わいたい人には、ぜひチャレンジして爽快な雰囲気を楽しんでもらいたい「エッジウォーク」。いざ本番の段で尻込みしてしまっても展望台の中に戻れる参加者に優しいアトラクションなので、トロントを訪れた際は1度試してみてはいかがだろうか。

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