記念写真の撮影頼んだら異母兄弟だった、旅行先のハワイで奇跡の初対面。

2011/05/03 06:52 Written by Narinari.com編集部

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世間は広いようでわりと狭い――そう思うような話を見聞きしたり、自分が実際に体験することがある。「縁もゆかりもない場所で昔の知人と出会った」「初めて会った人に話を聞いてみたら、実家が近所だった」といった類の経験だ。これが血縁関係のある人同士だとしたらさらに驚きが増すところだが、米国の2人の男性は先日、そんなビックリするような出来事に遭遇した。

米放送局KITVホノルルやFOXなどによると、この2人はマサチューセッツ州で暮らす43歳のリック・ヒルさんと、1年前からハワイで働き始めたという38歳のジョー・パーカーさん。4月15日、家族と一緒に初めてハワイ旅行にやってきたヒルさんは、18日にワイキキ・ビーチを訪れ、家族写真を撮ろうとしていた。そこで妻が撮影役になってカメラを構えると、1人の男性が近づいて来たそうだ。

「あなたも家族と写りたいでしょう、手伝いましょう」(米放送局ABC系列KITVホノルルより)と声をかけて来たのは、1年前からワイキキのリゾートホテルで働いていたパーカーさん。目の前で仲良く家族写真を撮ろうとしている姿に気が付き、撮影役を買って出たわけだ。そして、カメラを構えて「チーズ」という代わりに、「じゃあ、『レミンスター』っていって下さいね」と、合図をしてパチリ。

それを聞いてヒルさんたちは笑顔になった。なぜならレミンスターは彼らが住む同州ルーネンバーグの隣町だったから。「なんで、レミンスターなんて言うんだい?」という問いに、パーカーさんは「生まれ育った場所だから」と返答。遠く離れたハワイの地で、たまたま通りかかった人物の出身地が隣町同士とは、なんとも粋な偶然だ。

地元が近く、年齢も5つしか違わないだけに、共通の知人がいてもおかしくはない。そこで2人はあれこれ人の名前を挙げ始め、ヒルさんが「ディッキー・ハリガンって人を知ってるかい?」と聞いたときに、パーカーさんは驚きながら意外な返事を返したという。

「知ってるよ、僕の父さんだもん」

それを聞いたヒルさんも「そうなの? 僕の父さんでもあるんだ」と話し、今度は2人で驚くことになった。

まさかの出会いにヒルさんは「ものすごい奇跡」(KITVホノルルより)と感激し、パーカーさんも「なんて言って良いのか言葉が見つからない」と、思わぬ対面に呆然といった感じのよう。それから2人は、時間が許す限り一緒に時間を過ごし、「新しい家族の一員ができた」と大喜びしながらヒルさん一家は4月26日に帰途に就いた。そして今後も連絡を取り合うつもりだという。

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