映画「のぼうの城」の公開を延期、“水攻め”映像が相応しくないと判断。

2011/04/22 15:55 Written by Narinari.com編集部

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今年9月17日の公開を予定していた野村萬斎主演映画「のぼうの城」が、約1年間公開を延期することが発表された。新しい公開時期は「2012年秋」としている。

「のぼうの城」は第139回直木賞にノミネートされ、2009年の年度本屋大賞2位を受賞した和田竜の歴史小説が原作。時は戦国時代の末期、関東の北条家攻略に乗り出した豊臣秀吉の命を受け、石田三成が2万の大軍で武州・忍城を包囲していた。忍城を守る総大将は、領民から“のぼう様”と呼ばれた成田長親。籠城する500人の成田勢に対し、石田勢は城ごと水に沈める“水攻め”を試みるが――という攻城戦の模様が描かれる。

同作は戦国時代の史実を基にした作品で、震災に直結する映画ではないが、製作サイドは「史実として石田三成による戦略の一つである『水攻め』が大規模な映像として描かれるなど、一部の描写がこの時節柄上映するには相応しくない」と判断し、公開延期を決めた。

野村萬斎にとって8年ぶりの主演作となる「のぼうの城」には、ほかに榮倉奈々、成宮寛貴、山口智充、上地雄輔、山田孝之、平岳大、佐藤浩市、市村正親らが出演。監督は犬童一心と樋口真嗣の両監督がメガホンを執っている。

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