「セクハラで訴えられたら…」女子生徒ケンカを教師が仲裁せず“鑑賞”。

2011/04/17 16:05 Written by Narinari.com編集部

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価値観や考え方が異なる若者が数多く集まり、長い時間を共にする学校では、時に生徒同士のいざこざやケンカが起きることはある。その際に教師がすぐにすべきことは制止することであり、放置することではないはずだが、台湾の職業学校ではこのたび女子生徒同士のケンカをひたすら“鑑賞”していた男性教師の存在が明らかになり、物議を醸しているという。

中国台湾網などによると、騒動の舞台となったのは台湾の新北市にある私立復興商工業職業学校。同校の広告デザイン学科で学ぶ3年生の女子生徒2人が、お金のトラブルで取っ組み合いのケンカを始めたことがすべての発端だ。

ケンカは当初、授業のために教室へやってきた女性教師にすぐに止められ、その場はいったん収まったそう。しかし、その後を預かった2人の担任教師・鄭先生の措置は違っていた。2人に対して「廊下に出て、自分たちで解決しなさい」と指示したのだ。

そして鄭先生は廊下に出て椅子に座り、まるで劇を観賞するかのように2人のケンカを見学。普通の教師であれば生徒同士のケンカを見つければすぐに止めに入るものだが、鄭先生はほかの生徒が2人のケンカを止めに入るまで、ひたすらケンカを見物していたのだという。

これに驚いたのはほかでもない生徒たち。ある生徒は鄭先生に「なぜケンカを止めないのですか?」とたずねたところ、鄭先生は「(無理に止めて)セクハラとかと訴えられたらどうするの?」と返答。続いて「2人がお互いに殴り合って死んでも関係ない」「もし男子生徒のケンカだったら、私も入って一緒にやる」などと、意味不明な発言を連発したそうだ。

結果としてこの教師の態度は周囲にいた生徒たちの反感を買い、鄭先生は処罰を受けることになった。台湾メディアによれば、鄭先生は同校ですでに10年余り教職についている真面目な人物だったそうで、今回の件に関しては「同僚も驚いている」と伝えている。

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