“警官”に扮して飲食店の客引き、何ごとかと思い停車した車を勧誘。

2011/04/15 12:09 Written by Narinari.com編集部

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飲食店の“一風変わった”客引きが、中国でちょっとした話題を呼んでいる。日本でも客を呼び込むために声を張ったり、チラシを配ったりする客引きは特に珍しい存在ではないが、メディアにも注目されるほどのこの客引き、いったいどのようなものなのだろうか。

中国紙楚天都市報などによると、この変わった客引きは湖北省武漢市のレストランにいた。4〜5人の客引きは店の入口付近で待ち構え、前を通り過ぎようとしている車を次々と“引っかけている”のだという。

そもそもレストランの客引きなのだから「無視して通り過ぎれば良い」と誰しも思うところだろう。ところが、この客引きに声をかけられると、どんな車でも停車してしまうという。なぜなら、彼らは中国の交通警察などが着用している“POLICE”とプリントされた蛍光ベストを身に付けているから。車のドライバーは警察の取り締まりと勘違いし、自然と車を止めてしまうというわけだ。

当然、ドライバーは何ごとかと思い、窓を開けて話を聞こうとする。そこで客引きはここぞとばかりに「ご飯食べていきますか?」と勧誘。もちろん、事情を知ったドライバーの多くは呆れてその場を立ち去っていくそうだが、もともと無視されやすい客引きからしてみれば、止まって話を聞いてくれるだけでも、入店の可能性がグッと高まるという意味で御の字なのかもしれない。

地元紙がこの客引きに直撃したところ、彼らは本物の警察官ではなく、レストランで雇われている警備員とのこと。蛍光ベストは購入したもので「警備員の安全のために着用している」と返答したそうだ。

ちなみに、通報を受けた警察により、彼らはすでに「蛍光ベストの着用を取りやめた」とも伝えられているいる。地元警察の話では「こうしたことはよくある」そうで、警察もあまり深刻にはとらえていないそうだ。

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