空飛ぶロボット同士でボールを打ち合う、スイスの大学研究者が開発。

2011/03/31 18:47 Written by Narinari.com編集部

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あらゆる意味で人間並み、あるいはそれ以上の能力を持たせるものを実用化すべく、世界でさまざまな研究・開発が続けられているロボットの世界。プログラミングされた規則的な動きを繰り返すだけの時代はとうに過ぎ、研究者たちはそれぞれが目標とするさらなる高みを実現させようと、日々奮闘している。スイスにあるチューリヒ工科大学の研究者たちは、ボールを打ち合える小さな飛行型のロボットを開発。1台でもボールを上へ打ち続けられるが、2台になるとそれぞれがボールを返しあってラリーを行い、ボールの軌道のズレにも柔軟な動きで対処できるという。

実際にラリーを行っている様子は、YouTubeに3月28日付で投稿された動画「Quadrocopter Ball Juggling」(//www.youtube.com/watch?v=3CR5y8qZf0Y)で確認できる。プロペラが4枚付いた「クアドロコプター」なる飛行型ロボットの中央には、テニスラケットのようなモノが装着されている。勢いよくプロペラが回転すると、クアドロコプターはホバリング状態に。そこへロボットに向かってボールを投げると、上昇しながらボールを打ち返す動きを見せる。

さらにそれが2台になると、それぞれが空中で向かってくるボールを打ち返してラリーを開始。ボールの軌道に合わせて前後左右に位置を修正しながら落下地点に入る姿は、驚くほどスムーズかつ柔軟な動きだ。

このクアドロコプターを開発したのは、チューリヒ工科大学のラファエロ・ダンドリア教授らの研究部会。部会の公式サイトによると、40人あまりのメンバーがロボットにまつわるさまざまな研究を行っており、今回のクアドロコプターによるボールの打ち合いもその研究の一環だったようだ。部会ではほかに、音楽に合わせてクアドロコプターを踊らせる研究なども行っており、それぞれを並行しながら研究を進めているという。

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