13歳が“男が好む匂い”で商売、ユニークな男性向けろうそく「MAN CAN」。

2011/03/30 11:42 Written by Narinari.com編集部

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近年、アロマキャンドルの普及により、香りを楽しむためにろうそくを利用している人も多いだろう。ラベンダーやローズマリーといった匂いに包まれればリラックスした気分に浸れるが、どちらかと言うとそれらは女性向きの楽しみというイメージが強い。そこに着目した米国に住む13歳の少年は自ら商売を思い付き、男性に好まれそうな匂いがするろうそくの販売を始めた。「MAN CAN」と名付けられた商品には「ニューヨークスタイルのピザ」や「キャンプファイヤー」など、変わった匂いがズラリ。これらは地元の店やネットで販売され、男性だけでなく、女性からも人気を得ているそうだ。

公式サイトや米放送局CBS系列KPSP-TVによると、このろうそくを売っているのはオハイオ州メアリーズビルに住む13歳のハート・メインくん。彼がこのろうそくの販売を思い付いたのは昨年のことだった。ある日、「男性用のろうそくって全然ないな」と気が付き、これは商売になるのではないかとアイデアが浮かんできたという。

ネットで販売している会社がないかを検索してみても、あったのは「1つだけ」(米放送局NBCより)。需要を確信したメインくんは、本格的に商売を始めようと決心した。そして新聞配達や草野球審判のアルバイト、チラシ配りで貯めた100ドル(約8,100円)を元手に商売スタート。さまざまな匂いのろうそくを生み出すだけでなく、ろうそくを入れる容器の調達にも奔走した。その結果、オハイオ州ライマの給食施設から、250個のスープの空き缶を提供してもらうことに成功。これにラベルシールを貼り、昨年10月頃から「MAN CAN」を1個5ドル(約400円 ※現在は8ドルの模様)で、公式サイトや地元の店を通じて販売開始した。

ちなみに、ろうそくはすべてメインくんの手作り。昼間は学校に通うため、ほかの時間を見つけては自宅のキッチンで制作している。彼が作り出す匂いの数々はアロマキャンドルのようなオシャレな素材は皆無で、いかにも男性向けのものばかりだ。

例えば前述のピザやキャンプファイヤーのほかにも、コーヒーやベーコンなど食欲そそる匂いもあり、さらには「新しいグローブ」「おじいちゃんのパイプ」といった変わったバリエーションも。「MAN CAN」の公式サイトには現在14種類の匂いが紹介されているが、自動車のガレージのような匂いがする「ギアヘッド」というのは、まさに男性しか喜べない一品かもしれない。

そんな彼の狙いは当たり、これまでの販売個数はすでに500個を突破。実際に「MAN CAN」を置いている店のオーナーによると、男性向けに開発したはずのこのろうそくを購入していく女性客もいるという。女性客は「夫やボーイフレンドが好きだから」と言って手にしていくようだが、このオーナーは「(本当は)自分が好きなのだろう」(WCSH-TVより)と見ている。

ろうそく1つの原価は2.5ドル(約200円)と明かされており、すでに販売済みの500個だけでも、単純計算でメインくんは1,250ドル(約10万円)の利益を手にしたことに。13歳にして商才を発揮した彼が、どこまでこの事業を広げていけるのか楽しみなところだ。

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