母の遺言に従いチョコ食べ歩きの旅、3か月で130万円使い12キロ太る。

2011/03/29 20:14 Written by Narinari.com編集部

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子を思う親の気持ちは、いくつになっても変わらぬもの。お互いにどんどんと年を重ねても、親はいつまでも子どもが可愛いと思い、いつでも応援したいと考えるものだ。英国に住む45歳の女性は今から4年前、73歳でこの世を去った母親から思わぬ遺言を託されたという。その母親は「夢を追いなさい」との言葉と共に、3人の娘にそれぞれ1万ポンド(約130万円)のお金を残していた。これを知った女性は母の意思に従うべく、3か月にわたって欧州内で売られている高級チョコレートを食べまくる旅に出発。多くの店に行って存分にさまざまなチョコレートを味わった結果、旅が終わったときには女性の体は12キロも太っていたそうだ。

英紙デイリー・レコードやデイリー・メールなどによると、この旅行をしたのは、英中西部のデンビーで暮らす45歳のメアリー・テトリーさん。テトリーさんに転機が訪れたのは、4年前に母テルマさんが73歳で亡くなった時のことだった。夫と娘3人に見守られてこの世を去った母は、父でさえ知らなかった遺書を娘宛て残しており、そこには「夢を追いなさい」との母の願いと、娘1人ずつに1万ポンドの現金も。「全く想像もしていなかった」(英紙デイリー・レコードより)と驚きつつ、母の気持ちと遺産を受け取ったメアリーさんは、その言葉に従って行動を取ることにした。

その行動とは、欧州の有名チョコレート店を巡る食べ歩きの旅。チョコレートが大好きなメアリーさんはすぐに遺産の使い道が思いついたそうで、3か月間かけてフランス、スイス、ベルギーの高級チョコレートを食べに行く旅に出た。毎日、少なくとも12個の高級チョコレートを食べ続けたそうで、その1つ1つを「夢中で食べた」というから、甘党の人にしてみればなんとも羨ましい話だ。

旅では「チョコレートトリュフやチリチョコ、チョコレートパスタ」と、さまざまなバリエーションのチョコも堪能したメアリーさん。そこで、女性なら誰もが気になるのが甘いモノの食べ過ぎによる体への影響だが、当然彼女も旅の代償は大きく、旅行を終えたときには「12キロ太った」という。しかし、母の遺志に従って夢を実現させたメアリーさんの行動は、実はこれで終わりではなかった。

さまざまな高級チョコレートを夢中で食べつつも、その1つ1つの味をしっかりと勉強していた彼女は、家に戻ると夫のマークさんと共に「夢の第2部」というチョコレート店を開業。今ではわざわざ食べに出向かなくても、店の中で大好きなチョコレートに囲まれ、幸せな日々を送っているそうだ。

こうした生活を実現できたのも「母のおかげ」と感謝しているメアリーさん。「母もチョコレートが好きだったと思うけど、糖尿病だったから多くは食べられなかったの」(英紙サンより)と生前の母親を思い浮かべながら、「良い遺産の使い途だったと思っているはず」と語るなど、自分の行動に満足そうだ。きっと、天国の母親も笑顔でメアリーさんの店を見守っているに違いない。

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