ウェザーニューズが「東日本大震災調査」、連絡手段でSNSの優位性目立つ。

2011/03/20 22:03 Written by Narinari.com編集部

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3月11日の東北地方太平洋沖地震が起きた際に、各エリアの人がどのような行動を取っていたのか――。ウェザーニューズは、全国の37,279人を対象に「東日本大震災調査」を実施した。

この調査は、3月14日〜16日に行われたもの。同社は現在も調査を継続中で、今回の結果は“速報値”としており、締切次第、改めて結果を発表するとしている。

まず、「大津波警報・津波警報・津波注意報の情報を知ったのは地震が発生した3月11日14時46分以降、何分後ですか」とたずねたところ、津波の情報を知るまでにかかった時間は、地震発生から全国平均で17.0分に。また、「海岸近くに居た」と回答した人が知るまでにかかった時間は、全国平均で16.4分だった。しかし、大津波警報が発表され、被害が多く発生した5県(青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県)に限ると平均は23.3分で、全国平均よりも遅い結果になっている。

次に「津波警報は最初に何で知りましたか」とたずねたところ、上から「テレビ」(53%)、「ラジオ」(14%)、「携帯サイト」(10%)、「家族友人知人等」(8%)、「携帯メール」(7%)、「インターネットサイト」(6%)の順に。

続けて海岸から近い所にいた人に対して、「今回、大津波警報や津波警報が発表されましたが、どのような行動を取りましたか」と質問。すると、トップは「安全な場所だったのでその場で待機」(45%)で、以下、「日常と変わりなく行動」(24%)、「わからずひとまず待機」(8%)、「何もしなかった」(8%)、「発表されていた事を知らなかった」(6%)と続いた。2位以下の4項目の合計は46%となり、ここに当てはまる人たちは、海の近くにいても退避行動に移ることが出来ていなかった可能性があると言えそうだ。


☆被災後、最初に家族や友人との連絡をした手段とその時間

この調査では、地震発生後に「被災後、最初に家族や友人との連絡をした手段とその時間」についても調べている。まず、「地震が発生した3月11日14時46分以降、離れた家族や友人と最初に連絡が取れたのはどのくらい後ですか」とたずねたところ、各回答の平均値を求め分析した結果、全国平均は3時間3分だった。また、連絡手段別の平均時間は次のようになっている(※いずれも全国平均)。

公衆電話 3時間55分
固定電話 3時間35分
携帯電話 3時間45分
携帯メール 3時間9分
インターネットメール 3時間16分
災害用伝言板 3時間39分
Twitterやmixi、Facebookなどのサイト 2時間3分

最も早い連絡手段だったのはSNS系のサービスで、従来型の通信手段よりも1時間以上早い結果となった。また、家族への連絡を取る手段である携帯電話や公衆電話などの通信インフラが使えなくなった中、Twitter、mixi、facebookなどのSNSユーザーは、9割以上が「有用であった」と回答。さらに避難時においても、SNSを利用しながら、友人や知り合いなどの安否情報をはじめ、避難所情報や交通情報など、それぞれの減災活動に役立てている例が目立った。

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