文部科学省は3月18日、社団法人日本野球機構協会(NPB)に対し、東京電力・東北電力管内でのナイター中止や、同管内以外の地域での試合開催を要請した。
要請の内容は次の通り。
1. 厳しい電力需給事情を踏まえ、計画停電が行われている東京電力・東北電力管内以外の地域で試合を開催するよう、可能な限りの努力をお願いします。
2. 特に、東京電力・東北電力管内の地域では、夜間に試合を開催することは厳に慎むようお願いします。
プロ野球は選手会が「セ・リーグ 25日開幕」に難色をしめしていたものの、セ・パ両リーグの理事会と実行委員会が17日に、セは予定通り3月25日、パは4月12日の開幕を決定。東京の東京ドーム(巨人−横浜)と神宮球場(ヤクルト−阪神)では、ナイターでの開幕戦が予定されている。
しかし、東北地方太平洋沖地震の影響による電力供給力不足の中での強行開幕に世論は反発。東京ドームでのナイター1試合に必要な電力量は35,000kW〜45,000kW程度で、一般世帯に換算すると3,500世帯以上分に相当する(日本経済新聞より)ことなどからファンの支持を得られず、例えば3月17日放送の「すぽると!」(フジテレビ系)が番組内で行ったアンケートでは、「延期すべき」が94%と大勢を占めていた。