東北地方太平洋沖地震の発生以降、緊迫した状況が続く最中、プロ野球セ・リーグが予定通り3月25日の開幕を強行する方針を打ち出していることについて、元日本プロ野球選手会会長で、元ヤクルトの古田敦也氏が公式ブログで猛反対している。
3月17日に更新されたエントリー「本気?」では、まず、セ・リーグの25日開幕方針に「大反対です」と立場を表明。「国難とまで言われている大震災が起きています。多くの方が犠牲になりました。まだ多くの場所で救助を待っている方がいて多くの方が寒い避難所で過ごされています。そして多くの人々が何とか助ける方法はないかと全力で戦っています。選手達も延期したほうがいいと発信しています。そんな中での発表に驚いています」と、この状況下での開幕強行の判断にビックリしているという。
セ・リーグが開幕強行に踏み切るのは「被災者に勇気と元気を与える」といった理由だが、この点に古田氏は理解を示しつつも、「今はそんな段階にない。事態がある程度落ち着いてみんなで復興を目指す段階になってからでいいと思う」と指摘。
また、関東地方が計画停電を実施している中で、多くの人たちが不便があっても節電に協力しようとしているにも関わらず、「東京ドーム、神宮球場でたくさん照明を使うナイトゲームで開幕」することに「本気ですか?」と怒り心頭だ。
(追記)
日本プロ野球組織(NPB)は17日、セ・リーグの開幕は予定通り3月25日、パ・リーグは4月12日と発表した。