新人の仕事の熱意は2年目まで、半数以上が「今の上司は理想と違う」。

2011/03/09 16:20 Written by Narinari.com編集部

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ダイハツ工業は、新型「ムーヴ」CMで岡田准一演じる若手研究員と上司の関係を描いていることにちなみ、「一般企業における、部下と上司の仕事に関する意識調査」を実施した。

この調査は22〜23歳の新人(入社1年目)334人、25〜27歳の若手社員(入社3〜5年目)333人、41〜46歳の上司(41〜46歳/部下がいる人)333人、合計1,000人を対象に行われたもの。新人と若手社員はいずれも過去に転職経験がない人を対象にしている。

まず、新人と若手社員に対し、「あなたは仕事に対して熱意はありますか?」と質問。すると、「とてもある」と答えたのは新人が24%、3〜5年目の若手社員が14%となった。また、上司に「自分が若手社員だった頃と比べて、今の若手社員は仕事に対する熱意はあると思いますか?」とたずねたところ、「自分よりある」と答えたのは12%にとどまり、3〜5年目の若手社員は熱意がないと考えている上司が多いようだ。

そこで「仕事に対する熱意がない」という3〜5年目の若手社員に、「過去に仕事に対して熱意を持っていたことはありますか?」と質問したところ、64%が「ある」と回答。では、「仕事の熱意がなくなったタイミング」はいつだったのかを挙げてもらうと、最多は「入社2年目」(33%)で、以下「入社3年目」(27%)、「入社1年目」(27%)、「入社4年目」(8%)と続いた。6割は(入社1年目+2年目の合計)2年目までに熱意を失ってしまったようだ。

具体的にはなぜ、熱意を失ってしまったのだろうか。この調査では理由も聞いているが、「【2年目1月】やっている仕事が世の中のためになっているか疑問に思えてきたため」(27歳・男性)、「【2年目2月】仕事に慣れ、飽きてきたから」(27歳・男性)、「【3年目4月】上司の教育の意思が感じられなかったため」(27歳・女性)、「【4年目4月】やる気のない上司ばかりの部署に異動になったから」(26歳・女性)といった声が寄せられ、「2年目」に仕事に慣れ始めることや、「4月」に部署異動などで仕事内容や職場環境が変化することなどを挙げる人が目立っている。

さらに若手社員の「上司との関係」を調査。「今の自分の上司は、上司として理想的ですか?」とたずねると、56%が「理想的ではない」と回答した。その理由としては「上司の気分次第で同じことをしていたとしても怒られる時がある」(27歳・男性)、「すべて他部署の言いなりで主体性がないから」(27歳・男性)、「熱意が感じられないし、間違っていても上に反論してくれないから」(25歳・女性)といった意見が寄せられている。

一方で上司にも「部下との関係」について質問。「今の自分の部下は、部下として理想的ですか?」とたずねたところ、56%が「理想的ではない」と回答し、こちらも半数を超えた。その理由としては「元気がない。知識の幅が少ない」(41歳・男性)、「文句ばかり言って仕事をしない」(46歳・女性)などの意見が挙がっている。

ちなみに、「今の自分の部下が理想的」との回答も44%あった。こちらは「議論できる関係を維持しており、お互いに高め合うことができる」(43歳・男性)、「仕事に対して情熱がある」(46歳・男性)、「自立しており、自主性を持って行動できる」(46歳・女性)といった声が寄せられている。 


☆調査概要
調査会社:トレンダーズ株式会社
調査期間:2011年2月25日〜3月3日
調査方法:インターネット
調査対象:全国一般企業
【新人】 22〜23歳 入社1年目の有職者男女 334名(※過去に転職をしたことがない
方)
【若手】 25〜27歳 入社3〜5年目の有職者男女 333名(※過去に転職をしたことがな
い方)
【上司】 41〜46歳 有職者男女 333名(※過去に転職をしたことがない方 ※部下が
いる方)     

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