生放送でしゃっくり止まらず、仕事を全うした女性キャスターに称賛や同情。

2011/03/05 19:08 Written by Narinari.com編集部

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テレビやラジオの生放送はやり直しができないため、出演者・スタッフは細心の注意を払い、緊張感を持って本番に臨んでいることだろう。オーストラリアのラジオ局に勤める女性キャスターもニュースの原稿を読み上げる生放送の本番を迎えていたが、彼女は放送の直前、注意を払っていてもどうしようもない、しゃっくりが止まらないアクシデントに見舞われてしまった。しゃっくりは放送時間の4分間止まらず、電波に乗ってリスナーに届けられたという。

豪紙シドニー・モーニングヘラルドによると、この女性はメルボルンのラジオ局「3AW」のキャスター、ケイト・ウィルソンさん。3月3日午前3時のニュースで、リビア情勢やスポーツ情報を伝えようと準備していた彼女に異変が起きたのは、開始わずか90秒前だった。突然しゃっくりが始まってしまい、どうにも止まらず。水を飲みに行く時間もなく、必死に唾をのみ込んだというが、そのまま本番に臨むことになってしまった。

このときの様子は、YouTubeの動画「Newsreader gets hiccups but keeps going」(//www.youtube.com/watch?v=Z0Ck_JzW0Y8 ※実際の放送は3分20秒あたりから)で見ることができる。軽快なBGMに乗せて、ニュースを読み始めた彼女。しかし、対処のしようのないしゃっくりは容赦なく彼女を襲い、スタートして10秒あまりで早くも「うっ」という苦しそうな声が流れてしまった。

この後もほぼ10秒ほどの間隔でしゃっくりは続き、途中リポーターからの報告などで休む時間はあったものの、結局「少なくとも20回」(豪紙ヘラルド・サンより)も繰り返すハメに。そしてメディアには「メルボルン史上、最も面白い早朝ニュース番組かもしれない」(シドニー・モーニングヘラルド紙より)と書かれてしまうほどの苦しい時間を、しゃっくりと戦いながら何とか乗り切った。

ニュースを読み始めて8か月というウィルソンさんは、これまでに1度だけ、くしゃみをそのまま電波に乗せてしまった経験はあるそうだ。しかし今回はそれを大幅に上回る「最悪の放送事故」と振り返る。

そして3時のニュース終了後、次の出番である4時からのニュースに備えるべく、しゃっくりを止める対策に乗りだした。「頭を上下逆さまにして水を流し込む」という“有名な治療法”を実践したところ、彼女のしゃっくりはピッタリと止まり、4時からのニュースは「支障なく」終えることができたそうだ。

これでこの日の業務が終わった彼女は、出勤してきた同僚らにそのハプニングを笑い話として披露し帰宅。彼女が自宅ですやすやと眠っている間に、同僚らは“しゃっくり放送”を朝の番組内で紹介したそうだ。すると彼女のツイッターには、「よく動じずにキャスターの仕事を全うした」といった“称賛の声”などが寄せられ、中には別の放送局の男性キャスターから同情のコメントもあったという。

こうした声に対し、彼女は「コメントをくれたすべての人に感謝したい」(ヘラルド・サン紙より)とお礼の言葉をツイート。非難やクレームは一切なく、こうした反応に彼女も胸を撫で下ろしているようだ。

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