3月2日に札幌ドームで行われたヤクルトとのオープン戦で由規投手から死球を受け、骨折のため開幕戦(25日/西武戦)の出場は絶望的と見られている日本ハムの小谷野栄一内野手。そんな彼が3月4日に公式ブログで由規投手を気遣うメッセージを更新し、一方の由規投手もこれを受ける形でお詫びのメッセージを公式ブログにつづっている。
小谷野選手は4日付けのエントリー「心配かけました」で、「皆さんも知ってると思いますが、骨折しちゃいました!!」とケガを報告。開幕を目前に控えての離脱は本人にとってもショックが大きいはずだが、「オープン戦とはいえ、真剣勝負ですから、こんなこともありますね」と、すでに気持ちの整理はついているようだ。
試合後には「ヤクルトの方々にも、選手から、そして、由規くんからお詫びの言葉を沢山いただきました」とのこと。そして、昨年12勝を挙げてブレイクを果たし、今年さらなる飛躍が期待される由規投手を「これからより一層、日本を代表するエースになれる、素晴らしい人間なので、全然気にしないでほしいですね」と気遣い、「せっかく気にかけてくれてるみたいなんで僕の分も、笑顔で楽しんで、彼の背番号の倍は勝つことを目標にして、顔晴ってもらいたいです(※原文ママ)」とエールを送っている。
一方の由規投手は、小谷野選手のメッセージを受けて4日付けのエントリー「皆さん」を更新し、「ニュースなどを見て小谷野さんが骨折したと聞き、正直自分でもどうしていいかわかりませんでした。そして今でも正直動揺してます」と、現在の心境を告白。
小谷野選手には「本当に申し訳ありません」とお詫びの言葉をつづった上で、「本当ならこの時期にケガというのは選手にとって一番最悪の事態なのにもかかわらず、小谷野さんは僕のことを気にかけてくれました。僕なんか比べものにならないくらい小谷野さんは強い方です」とコメント。ケガをさせてしまったのにも関わらず、温かい言葉をかけてくれたことには勇気をもらったそうで、「小谷野さん本当にありがとうございます。僕顔晴ります!小谷野さんの一日でも早い回復を願っています(※原文ママ)」と前向きになることができたようだ。
2日のオープン戦、小谷野選手は4回の打席で由規投手の投球を右手に受け、病院で診察を受けた結果、右手豆状骨(とうじょうこつ)の骨折で全治4週間と診断された。日本ハムは昨年の打点王にして4番打者の小谷野選手に加え、田中賢介内野手が右手薬指を骨折、飯山裕志内野手が右太ももの肉離れと、1軍内野手陣のケガが相次いでいる。