人気バンド・氣志團がテレビ番組で着用していた衣装がナチス親衛隊(SS)の制服に似ているとして、米国のユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」から抗議を受けていた問題で、同バンドが所属するソニー・ミュージックアーティスツは公式サイトに謝罪文を掲載した。
掲載された「お詫び」は、日本語と英語で書かれたもの。「氣志團の衣装に関しては、決して思想的な背景を有するものではありません」とした上で、「結果的にサイモン・ウィゼンタールセンター及び関係者に対し、非常にショックを与えたことを深く謝罪するとともに、深く反省いたします」とお詫びしている。
氣志團のメンバーも「同様に深い謝罪と深い反省を示しています」とし、今回指摘を受けた衣装については「一切使用せず、直ちに廃棄いたします」とのことだ。なお、このお詫びはソニー・ミュージックアーティスツの代表取締役・原田公一氏と、同高橋章氏の連名で出されている。
この問題は、氣志團が2月23日に放送されたMTVジャパンの番組に出演した際に、ナチス親衛隊の制服にそっくりの衣装を着ていたことが問題視されたもの。サイモン・ウィーゼンタール・センターは氣志團の所属事務所ソニー・ミュージックアーティスツ、番組を放送したMTVジャパン、レコード会社のエイベックス・グループに抗議文を送付し、謝罪を要求していた。